ロックマンDASHやったことある?

ロックマンDASHで最初に遊んだ時、ぶっ飛ぶぐらい面白かったんだよ。
確かバイオハザード3か何かに体験版が付いてたんだ。ナンのゲームだったか忘れたけど、そんときは
ロックマンNEO
だった。それがDASHに改題されて発売になって、当時ロックマンXシリーズは3までやってて、無印のほうも7がスーファミで出てたんでそっちは遊んでたもんでロックマン自体にはなじみがあった。
無印のファミコンのロックマンは近所に住んでたハマノ君が沢山持ってて、4と6が特に私のお気に入りだった。

で、DASHもといNEOで遊んでみてびっくり。マリオ64みてえにフィールドを自由に動き回れるうえに、なんとも牧歌的で90年代のアニメみたいな雰囲気だった。
敵役のトロンちゃんとコブンたちも愛嬌があって、これまでのイメージとは随分違ってて驚いたけど、操作性もよく慣れてくると前後左右にスイスイ動かせるようになるから安心。
最初は薄暗いダンジョンから始まって、ここでチュートリアルを済ませることになる。
ねえチュートリアルなんて言葉はいつから当たり前になったの?私わりと90年代から2000年にかけて主要なゲームタイトルは大概遊んだけど、練習モードとかトレーニングとかいうのから、急にチュートリアルとかキーコンフィグとかややこしい横文字使うようになったよね?

あーーーーアレか。
ドラクエか。
ファイナルファンタジーか。
ゲームって分野でも、ゲームの中にまで、クラスの流行についていけるかいけないか、なんて概念と、オサレで二枚目で線の細い洒落た名前の奴が主人公で豚はすべからく醜いバカ、っていうあの世界か。
誰が醜いバカブタだ!!!!!今、言ったの誰だ!!!!!!出てこい!

ぜー、はー、ぜー、はー…。

でロックマンDASHの本チャンの方ではお馴染みのバスターも特殊武器を強化したり、パーツを組み合わせればノーマルバスターの方もパワーアップさせることが可能。これがまた楽しい。

薄暗い最初のダンジョンを超えると、そこは抜けるような青空と紺碧の海。
そして浮かび上がる飛行艇フラッター号。マンボウみたいなデザインが可愛いぞ。

とある島に不時着すると、そこから冒険が始まる。
草ッぱらや街の雰囲気は明るくてのどかだけど、ひとたびダンジョンに入るとそこはリーバードと呼ばれるロボットが跋扈する地下世界。このリーバードも丸っこいのから虫みてえの、魚、狼と色んなのがいる。強いのもいればお金いっぱい落としてくれるのもいるし、手ごわいやつも沢山いた。
当然ボスもリーバードのデカいやつ。デカいロボットはいいものだ。
またそれとは別に、先述のトロンちゃんとコブンたちに加えお兄ちゃんのディーゼル、弟で赤ちゃんのボンの3人組ボーン一家も行く手を阻んでくる。天才美少女科学者トロンちゃんが作り出すロボットはどれも可愛いくせに結構強い。
ボーン一家の巨大な飛空艇を撃墜したと思ったら中から空飛ぶロボットが出てきた(当然そのまま抜かずの二発目に突入)ときはテレビに向かって
うっそお!
って叫んじゃったもん。もちろん負けましたよええ。

我らがロックマンを強化するには、ダンジョンに潜ってお宝を見つけ出し、その中から使えそうな部品をこっち陣営の天才メカニック美少女ロールちゃんに改造してもらい装着しなくてはならない。
なのでダンジョンに何度も入ることになるし、どんどん奥へ進んだり謎を解いて、武器もアレコレと活用していかなくちゃならない。これも楽しい。
あと一見するとただの背景なんだけど、調べてみると壁に穴が開いてて中に何か入ってたりもするんで、ホントに隅々まで探さなくちゃならない。
そうやって掘り当てたお宝は、たまに売り物や武器パーツではなく美術品として展示してもらうこともできる。んでコレをちゃんとやってないと最終決戦で泣きを見ることになる。

ムービーシーンもふんだんにあって、声優さんが豪華。
ロックマンとロールちゃんはまんまシータとパズーだし、他にも横山智佐さんに玄田哲章さんと一流どころが目白押し。
有名な声優さんだけど上手いってのは流石で、何かのイメージに引きずられることなくちゃんとこのゲームに熱中できるようになっている。
ゲームがちゃんと面白くてバランスいいってのもあるんだろうな。

もっとも、ちゃんと武器を集めて強化していくとなると膨大なゲーム内でのお金と、ゲームを進める時間が必要になるけども…。

買い物をしたり、寄付をしたり、ミニゲームで遊べたり、島の子供たちと秘密基地を作ったりと細かいイベントも盛りだくさんなのと、自販機を蹴っ飛ばしたりカブトムシ捕まえたりホントに芸が細かいのが素晴らしいと思う。
また基本的にどこでも行けちゃうので初めからあっちへウロウロこっちへウロウロ出来るのも良かった。あとでダッシュが出来るようになったりまた先のエリアが解放されたりで、どんどん進んでいけるっていう面白さも大きいな。

だんだんと物語がシリアスになってきて、島に眠るお宝を探すうちにロックマンの正体にも迫って行く。いつの間にかしっかり物語に欠かせない存在になっているボーン一家が愛おしい。
そして最後のボスに辿り着いたら、意外な事実が明らかになる…とまあロックマンDASHは非常に出来が良かった。強いて言えば武器の強化にかかる費用がホントに膨大で、延々とお金を貯めなくちゃならないことぐらいか。

だけど、その次のDASH2はどっか空回りしている印象で。
惜しかった。なんか、痒い所に手が届かない出来栄えだったように私には思えた。
そして3は出ないままだった。どうあっても続編を作る気満々の終わり方だったし、その後のロックマンXシリーズから繋がるような感じでもあるというのに…。惜しいものである。

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