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作詞:狂った青空

本当に狂った空なんていうのは
何も暴風雨や雷を繰り出す嵐の夜じゃなく
雲ひとつ浮かべる事すら許されず
青ざめたように無表情な空だと思う

何度も見た同じ夕陽が
バックミラーのなかで
遠ざかってゆく

色とりどりの空き缶の
散らばった夜にありがとね
飛び出してきた自転車の
持ち主のヘルメットに羽が生えて
赤いきまぐれ超特急と

狂ったような青い空が広がってゆく
誰も彼も微笑を絶やすことなど有り得ないとだけ言われて
涙ひとつ零すことすら許されず
青ざめたまま無表情で空を見てる

何度も見た同じ街角が
バックミラーのなかで
小さくなってゆく

何度も何度も同じ街で
同じ夕陽を見て
同じ顔で笑って
同じ声で笑って
青い空が狂って
いつか僕も狂って
白いはたらく超特急の
バックミラーのなかで
遠ざかってゆく
何度も見た、狂った青空が

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