見出し画像

ビジネスから学ぶ遊戯王〜MBO(目標による管理)〜

◼️はじめに

皆様、noteをご覧に来ていただき誠にありがとうございます。
本noteはビジネス的なアプローチを遊戯王へ落とし込み活用させる方法を紹介しております。今回はPDCAサイクルをより良くするためにMBOを用いよう!という内容となっております。
そもそもPDCAサイクルとは?と言う方は下記のリンクを先にご一読いただければ幸いです。

◼️C(評価)の重要性について

勝敗のあるゲームにおいて、勝った負けたと言う結果をどう認識するかは人それぞれかと存じます。しかしながら、大会等のシーンにおいては結果のみを並べたとしても、その結果は次へと繋がることはありません。
もし、勝ちを意識した構築を考えるのであれば、評価は大切なステップとなります。プランニングも重要ですが、適切な評価ができなければ良質な改善が見込めず、新たなプランニングにぶれが生じます。これから解説するMBOはPDCAサイクルを支えている軸となっていますが、あくまで一つの管理手法にすぎません。ビジネスにおける管理手法は日々刻々と進化をしており、このnoteを読んでいる方の中には、「MBOではなくKGI・KPIでは?」「今はOKRでしょ!」などと感じる方もいるかと存じます。その際には、ご自身の認識し易い管理手法をご自身なりに遊戯王に落とし込むHOWTO本としてご一読いただければ幸いです。

◼️MBOとは

MBOとは、「目標による管理」の略で、個々の担当者に自らの業務目標を設定、申告させ、その進捗や実行を各人が自ら主体的に管理する組織のマネジメント手法です。
※割と前に話題になったものですが『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの"マネジメント"を読んだら』でフォーカスされている現代の"マネジメント"を世に広めたピータードラッカーが提唱しています。

◼️遊戯王におけるMBOの解釈について

実際に遊戯王に落とし込みます。人とカードの関係、主体性等はカードには存在など、これらの点を精査しながら繋がるように内容の読替えをします。

●個々の担当者→役割
●自らの業務目標を設定、申告させる→目標を設定
●その進捗や実行→結果
●各人が自ら主体的に管理する→役割ごとに管理する

「"役割"に"目標を設定"し、"結果"を"役割ごとに管理する"」。このままでも抽象的であるため、詳しく説明いたします。

【個々の担当者】

組み上げたデッキの1枚1枚には、それぞれ採用された理由があります。この理由はカードから発生するのではなく、デッキを組んだ人がカードに役割を与えることで発生します。
例えば、増殖するGを採用する際の理由を「強いから採用します」とした場合、それはあくまでカードパワーを評価しているだけであり、役割を与えていることにはなりません。
大切なのは役割を考え、それに適したカードを選定する意識です。とは言え、役割の設定を難しくする必要は無く、「相手の行動の抑止が必要」→「特殊召喚の抑止に貢献できる増殖するGを選考」程度でも大丈夫です。最初は物足りない理由であったとしても、PDCAサイクルの中にあれば必要に迫られた時に自ずと役割がブラッシュアップされていきます。
役割を考え、そこからカードを選定すると、役割そのものに個性が生まれます。「相手の行動を抑止する」役割に対し、選定したカードがGやニビルであれば特殊召喚を手数としているテーマを強めに見ているし、泡影やヴェーラーをであればNS時等の瞬間的な爆発力を持つテーマを強めに見ていることになります。この様に役割とは「目指す方向性はあるが選定されたカード群によって個性が変わる性質を持つ」つまり、ビジネスで言う「個々の担当者」である人間に匹敵すると考えます。
要約すると役割は人であり、カードは性格となります。

【自らの業務目標を設定、申告させる】

少なくとも私は、カードから語りかけてくれたことは一度もないので、主体性を感じることはできません。ゆえにその部分を削り「目標を設定」としています。
目標を設定する際は、PDCAサイクルで長期目標を設定するため、中期目標程度の内容としてください。

目標の設定方法は数多くあり、独自に作り上げることも可能です。
私はよく、掲げた目的に期待値を定め、目的がどの程度遂行できるか目標を掲げる手法を用います。ここで扱う期待値は初手および後手におけるドローを含めた手札にくる枚数の平均値を指します。
期待値を用いることで数値で管理、分析ができるため、自分の選んだテーマが置かれてる状況を客観的に確認し、目標を掲げることができます。

【その進捗や実行】

実際に大会等でプレイした上での結果をレポートしておきます。こちらも主体性は無いので、ご自身でやる他ありません。自動で記録してくれるAiが欲しいですね……。

【各人が自ら主体的に管理する】

主体性の文言は削除して、「役割ごとに管理する」としています。
ここで、初心に立ち帰ります。MBOは、実は担当者が主体となる手法です。ここまでカードには主体性がないからと言ってバッサリ切っていましたが、この肝を忘れてはいけません。遊戯王に落としと込んだ際に、この肝を排除することでとらえやすくはなりますが、分かりづらくなってしまっているので改めておきます。
単語としては削除していますか、役割の「主体性」を意識てあげてください。数値化して評価した場合、「目標に到達しない(する)理由は努力(結果の数)が足りていない」とまだ認識していない情報に縋り、検討を怠るケースがあります。しかし、遊戯王は1万種類を超えるカードが存在しているため、目標を立てた際に認識していなかったカードによって目標が達成できていない状況があります。すでに出ている結果から、現場の人の性格に向き合い調整をプランとギャップを埋めるよう管理してください。

◼️MBOの使用方法について

MBOの認識ができたかと存じますので、使用方法について解説します。
冒頭でもお伝えしたとおり、PDCAサイクルの中で活用します。
※PDCAサイクル:Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)

MBOはあくまで「評価」を管理する手法として認識します。その他のP,D,AについてもMBOは絡みますが、フォーカスしているレベルが違うため、混同させてしまうと評価にぶれが生じます。

PDCAサイクルの目標は長期的(2022年4月環境において勝率7割を目指す、など)であり、MBOは長期的な目標を遂行するための具体的な中期目標(環境トップのスプライトに勝率8割を目指す、など)を定め、役割ごとに短期目標(ギガンテック展開の抑止、など)をコントロールするのが主旨となります。

『解釈』で述べた点を意識しながら、中・短期的な目標をクリア・調整することでPDCAサイクルの精度が向上します。

◼️最後に

本noteの解説はいかがだったでしょうか。

「目標による管理」と字面だけ見ると、機械的に目標を管理し、効率化を求めるように見えますが、本来の使われ方は"各人が自ら主体的に"という点に重きを置いた手法となっています。とは言え、主に伝えたかったのは「目標を立てることで結果のとらえ方が変わり、結果のとらえ方が変われば目標の更新が出来る」というロジカルです。
PDCAサイクルを「何度も回すほど時間が無い」と言う方はMBO単位で考えてみることをお勧めします。

今の構築に迷いがある方に新たな観点が生まれ、構築が煮詰まり悩んでしまう時間が少しでも短くなったのであれば幸いです。

余談ではありますが、別途noteにて、プランキッズの普及を目的とした記事を掲載しております。
興味のある方はお目通しいただけたら励みになります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?