加力謙一

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那覇市小禄の戦後の農地消滅の謎が....

以前から気になっていた鏡水だいこん(かがんじだいこん)が消えた理由ですが、ようやく納得する答えが見つかりました。 何と戦後小禄地域の農地の多くは米軍に収容されていた。 現在の自衛隊基地になっている鏡水が鏡水だいこんの一大産地で、 戦前は年間70万本生産されていて、那覇市の市民の食生活を支えていたっらしいです。 残念ながら、現在は豊見城に農地を持つ小禄地区の農家さんが生産を つないでいます。JA高良さんで2月に行われる「共進会」に出品されていますし、即売会も同日行われています。

    • 昭和初期の沖縄農業のバイブル

      発行されたのは戦後ですが、昭和初期の農業を知ることができます。 注目して欲しいのは多くの穀物が栽培されていたことです。 現在多くは栽培されていないので、復活を目指したいですね。 ~~~穀物~~~稲作はもちろんのこと... 蕎麦、豌豆、蚕豆(そらまめ)、大豆、下大豆、小豆、緑豆、隠元豆、ふじ豆、刃豆(なたまめ)樹豆、富貴豆、豇豆(ささげ)、葵豆(あおい豆)、来豆(らいまめ)、大麦、小麦、燕麦、裸麦 ~~~加工品~~~ パパイヤ羊羹、パパヤ漬け(黒糖漬け)、パパヤジャム製造、

      • 沖縄の甘藷文化を振り返る

        「甘藷の文化誌」 比嘉 武吉 (著) 出版社: 榕樹書林 (1999/02) 琉球の文化と深く関わっている甘藷。 甘藷がどのように琉球に伝播したのか、甘藷の品種発達、 琉球語ウムの語源、甘藷の農耕文化、甘藷の食生活など、 様々な側面から甘藷を見直す。 沖縄の甘藷の歴史を総合的に検証した優れた本です。 残念ながら、故比嘉 武吉さんと呼ばなければなりません。 以前比嘉 武吉は、「農務書を読む」で記事にしました。 http://tomiton.ti-da.net/e2354

        • 沖縄の甘藷文化を振り返る

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          沖縄の農業の歴史ーメモ

          沖縄の農業 近世から現代への変遷 飯沼 二郎 発行:海風社 1現代の沖縄農業(石垣島、波照間島)  /1-1沖縄との出会い/1-2石垣島農業の現状/1-3波照間島のユイマール/1-4石垣島での報告会 2近世の沖縄農業  /2-1ペリー「日本遠征記」/2-2琉球王国の行政機構/2-3役人の農書/2-4農民(老農)の農書 3近代の沖縄農業  /3-1伝統技術と学理農法/3-2西原叢書/3-3沖縄農試の試験研究/3-4近代の沖縄農業「第一期」   /3-5「第二期」/3-6サ

          沖縄の農業の歴史ーメモ

          沖縄でグルクンの唐揚げが食べられなくなる日は近い?

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