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「塾事業のDX事例:公式LINEとNotionで解決!~生徒の学びの質と運営効率の向上~」

はじめに

この記事では、DXを進めたい事業者、特に塾やオンラインスクールを運営している方々へ、実際の事例をもとにDXの効果とその適用方法を紹介します。
もちろん塾や、オンラインスクールなどを運営している事業でなくても、日頃多くの顧客と関わる皆様に、本記事で紹介する「抱えていた3つの課題」が当てはまるかと思いますので、是非ご覧ください。

1:課題①:悩みに合わせた生徒のケア

 塾運営において、公式LINEは活用していたものの、生徒や保護者の個別の悩みに応じた効果的な情報配信が課題でした。
これまでは、課題になりえそうなことを事前に全体配信したり、紙面でコンテンツを制作したり、個別対応したりと様々な対応方法を模索していました。


解決策:公式LINEの効果的な活用「セグメント配信」

これまでも公式LINEを利用していたということでしたが、セグメント配信(タグつけ配信)などといった機能を把握した利用方法ができていなかったため、まずは公式LINEの活用方法を見直しました。

公式LINEについては、以下にまとめていましたのでご覧ください。

本題に戻りますと、生徒(顧客)ごとの悩みに対するアフターフォローを課題としてあげておりました。

本課題に対してまず行なったのが、生徒の課題に対するタグ分け。
そしてそのタグ分け後可能になるセグメント配信です。

以下が、公式LINEでのタグ分けの仕方です。(テスト画面)

管理画面→チャット
作成→タグ入力

ここでセグメントしたいタグ情報を入力します。
今回の塾の事業であれば各生徒や保護者(クライアント)の悩み別に配信をしたかったので、「高校受験」「大学受験」「苦手科目:国語」etc…と設定。

※通常の企業であれば
・顧客ステータス
└「リピート」「新規顧客」「見込み顧客」「失注」
・デモグラフィック
└「20代」「女性」「会社員」
・購入商品名、学びたい講座
└「映像」「営業」「WEB広告」

というかんじで、どんな項目でも大丈夫です!

各登録者を選択し、当てはまるタグを追加(複数選択が可能)
メッセージ配信時に絞り込むだけ

この機能を活かすと、公式LINEの中で十分に課題に寄り添った情報配信や、ターゲットが欲しいと思っている情報を届けることができます。


結果:開封率の向上・ブロック率の低下

これまで、全体配信でフォローやキャンペーン配信など情報提供を行なっていたこともあり、人によっては興味のない情報が多くブロックされてしまうケースが多くありましたが、欲しい情報を欲しい人に届けることができるようになったため、開封率が向上し、ブロック率も低下しました。

各課題に対して、オプションで講座を用意し案内したり、いつでも見返せるコンテンツを用意したりと、お客様の声をより拾えるようになったため次なる施策も公式ラインを活用してできるようになりました!

2:課題②:友達登録後のプレゼントコンテンツ提供までの流れを自動化

 公式LINEの運用で大事な施策の一つが、「友達登録後のプレゼント」です。新たにLINEを友達登録した生徒(クライアント)へプレゼントするまでの流れや、プレゼントが全員同じでした。運営側としては、できるだけ始めの段階で価値を提供したいという思いもあり、ここの改善に励まみました。


解決策: 流入経路ごとのシナリオ設計

そこで今回活用したのでが、LINEの拡張機能でもある「プロラインフリー」でした。
無料から始められるプロラインの優れている機能などは、こちらの記事をご覧ください。

そんなプロラインで行ったことは、「シナリオ配信」です。

初期の入り口シナリオです(実際の例なのでぼかしています)

流入経路(LP or Instagram or 広告 or X etc…)ごとに訴求ポイントを変え、各経路ごとの訴求ポイントに合わせてプロライン上ではシナリオに変化をもたらせています。

これによって、生徒(顧客)の課題を把握することができるだけでなく、その課題に対して別々の初回プレゼントを提供することができます。


結果: 工数削減・新規顧客は増加

課題にもある通り全員共通だったため魅力が薄れてたものを、プロラインの「シナリオ配信」によって、流入経路別(課題別)にプレゼント提供を自動化することができました。

工数削減ができた分、コンテンツの企画等に費やすことができ、プレゼントの更なる質向上既存生徒(顧客)のコンテンツの質向上に繋がっていき、それが集客や満足度向上にも繋がっていきました。

3:課題③:コンテンツの企画漏れ

 課題①・②が解消し、コンテンツ企画に費やす時間が増えたのですが、はじめは「誰がいつまでに制作するのか」など、コンテンツ制作する上での運営課題が見えてきました。

コンテンツが大事な魅力となってきたので、よりここが大切になってきておりました。


解決策: Notion活用による企画整理&アイディア出し

Notionを活用し、「誰がいつまでにどんなコンテンツを制作するのか」を一括で管理し運営側の漏れをなくしていきました。

ちなみに、Notionとは?
メモやタスク管理、ドキュメント管理、データベースなど、仕事で使うさまざまなツールを1つにまとめた「オールインワンワークスペース」と言われるアプリケーション。

上記簡単なサンプルになりますが、ご要望や課題感に合わせて各情報の整理の仕方は変えてご提供しております。
カレンダータイプやテーブルタイプなど見方の変更は簡単にできるので、ぜひ皆様Notionを触ってみてください。

さらに、企画を多く出すにあたってNotion AIを活用し、AIにアイディア出しや大枠のテキストのライティングをしてもらうなど行いました。

※Notion AIについては、また別コンテンツを作ります。

多くのAIサービスがでてきていますが、Notionを活用するならNotionAIとの相性は良いのでぜひコンテンツ楽しみにしていてください!


結果:漏れがなくなり、LINEのコンテンツ価値向上

企画の母数が増加し、より多くのコンテンツやクリエイティブをテストすることができるようになりました。
それによって、組織全体としての連携の強化や、企画力の向上に繋がり、生徒(顧客)の満足度が高まりました。

なににおいても、量に勝るものはないです。
量があるので、反応を見ながらテストをし、質を高めることができます。

その一個一個のコンテンツを整理、分析し、連携するのにNotionは最適に活きました。

最後に

 まずは、ここまで読んでくださりありがとうございます。

公式LINE・プロライン・Notion(NotionAI)の導入、活用によって、生徒(顧客)の課題や悩みのケア、コンテンツ配布の自動化、コンテンツ企画整理などの課題を解決し、業務効率化・顧客価値の創出に成功しました。

新しいツールの導入、そしてそれを活かした施策ができているのも、「勿体無い」に向き合い、それを削減できた時の可能性を考えてくださったからです。

どの企業もそうですが、これまで積み上げてきた業務ルールを変えるということは難しいことです。

変わることには、もちろんリスクは伴います。
しかし、なにも変わらないというのも、未来のリスクなんです。

だからこそ、現在の事業でなにか「勿体無い」と感じている部分がある方は見直してみてください。そして、変えれるところから踏み出してみてください。

いきなり大掛かりなシステムを構築する必要性などありません。

本日のように世の中にあるツールで補うことが可能です。
小さく小さく社内を変え、顧客価値創出につなげていきましょう。

目的・目標の設定方法や、DXについて今後悩みや相談があれば気軽にご相談ください。(簡易的なご相談受付窓口をご用意しました!)

最後まで、ありがとうございました。

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