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適応力

前回、「サバイバルの時代」について投稿した。コロナによって否応なしに変わってゆく周りの環境に今後はさまざまなカタチで最適化してゆかねばならない。

一方で飲食業を始め、経済的にダメージを受けている人たちは、いつになったらこの長いトンネルから抜け出せるのかという不安を抱えながら日々暮らしている。まさに「座して死を待つのみ」といった様相である。

変化に対応できたものが生き残れる

ダウィーンの進化論で有名なこの説を、考えてみると我々の日常で既に目に見えるカタチで明暗が分かれてきていると思える。ただひたすら台風が去るのをじっと待っているような人たち、一方、この状況をチャンスと捉えて行動している人たち。

行動している人たちは恐らく、これまでの自分たちの生活、ビジネスを見直し、軌道修正し新たな取り組みに邁進していることだろう。

昨年1年間で東京都内から移住者が多かったのは世田谷区だそうだ。実際に世田谷区の自宅を売り払い、鎌倉に新居を構えて生活している人のインタビュー記事を見ると、「本当に都内で生活する必要があるのか」と自問自答した結果、移住を決意したそうだ。

なぜ、このような差が生まれてしまうのか、それは思考の違いとしか言い様がない。つまり、これまでと全く同じ思考で生きている人と、これまでの思考を切り替えて行動できた人の違い。これに尽きるはずである。

人はなかなか変わらない

しかし、現実には新たな行動を起こし、チャレンジしている人たちは恐らく少数派だろう。なぜなら、我々はこれまで正解だと思ってきたことを簡単には否定できないからだ。

そして、我々の日常はあまりに多くのしがらみの中で生きている。互いに縛り合いがんじがらめになっている関係性を思い切って断ち切ることは、そう簡単にはできないことなのだ。

そのためには日頃から自分にまとわりついたしがらみを少しずつ外しながらできるだけ精神的、物理的に身軽にしておく必要がある。

アフターコロナは来ない

これから先、ワクチン接種が進めば次第に国民は少しずつ不安を取り除くことができるだろう。しかし、それはコロナの収束ではない。「Withコロナ」の時代にどのように適応してゆくかが重要だ。

皆が免疫力を備え、元のように人の動きが活発になってゆく前提で、先ほど行動を変え適応してきた人たちは、既に次への備えを準備しているはずである。不景気でも一定の利益を出せるビジネスを確立している人たちは、これからかなりの収益が期待できるはずである。

皆が不安に満ちた日々を送っている間に彼らは着々と準備を進めてきたはずだから。

全ては否定や疑問から始まる

今の自分の生活やビジネスを見渡してみよう。そこに何かのヒントがあるはずである。あきらめる前に考えることを放棄してはならない。

これまでの考え方、これまでのやり方、これまでの人間関係、これまでの価値感などなど、全てに対して自分の思考を働かせてみるのである。

そこにしか王道はなく、それ以外の方法はない。それについては全ての人たちが平等であるはずだ。

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