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ICT支援員の合格発表を迎えて

本日、教育分野のICT支援を司る、「ICT支援員能力認定試験」の合格発表があり、4名の受験者のうち3名が合格した。私の経営する会社では地元でICT技術者の育成をはかり、このまちのIT化を支える人材を輩出することを事業の1つに位置づけている。

今回合格した3名のうち、2名は「学びの保障スタッフ」として小学校のICT教育の支援を日々、現場で行っている。また1名は小学校のクラブ活動でプログラミング教育に従事している人材なので、実質はICT支援員としての活動に取り組んでいる。

今回の受験に際して昨年に引き続き、受験対策講座をオンラインで行い、無事、合格までこぎ着けることができた。

文部科学省では2022年までに4校に最低1名、ICT支援員の配備を進めており、このまちでは8名のICT支援員が必要となるため、希望者を募って受験対策を進めているところである。

地元人材を育成することの大切さ

地方は都会と比べて足りないことが多すぎる。特に地元の産業を支える人材がどの分野でも慢性的に不足している。地元で人材を育成するのは時間がかかる。そのため、県外に人材を求める傾向が強い。

しかし、県外の人材を頼っているだけでは、地元の人材が残らない。いつまでたっても人材不足は続くのである。

だからこそ、中期的視野に立ってじっくりと腰を据えて人材育成を進めることが将来にわたり、まちの資産(人財)となってゆくわけで、これを怠っている以上、まちの発展は厳しい。

また、認定ICT支援員というのは、このような第三者機関の運営する試験制度の中で一定のICTスキルを保有する人材と認められることとなるので、教育現場に従事する教職員の方々に対して安心して現場で支援を受けていただけることになるのである。

合格するまであきらめずにチャレンジすること

昨年秋にICT支援員、ITCE(教育情報化コーディネーター)の受験を有志を募って挑戦し、そのときは残念ながら不合格となった方が今回合格することが出来て個人的にも嬉しい限り。

そして試験合格というわかりやすい目標に向けて努力をすることはとても大切なこと。資格試験でありながら、その先の自分の職業を見据えて取り組んでゆけば、必ずなんらかの恩恵にあずかることができるはず。

情報弱者を産み出さないために

ICT支援員というのは教育現場で子供たちのICT教育を支える重要な役割を担っている。世の中がどんどんデジタル化してゆく流れは止められない。そして、国や自治体のデジタル化も進んでゆく。

そうなると、情報弱者は社会的に弱い立場に立たされるのである。「知りうるものが優位に立ち、知らざるものが弱者となる」という時代になったということだ。

そして情報弱者は貧困化してゆく。少なくともこのまちの子供たちは、そうなってはいけないと思っている。

これまでは、知らなくとも生活に困ることは、それほど多くなかった。これからは知らないと生活に困り、それどころか知らない間にどんどん、不利な立場に立たされるようになるのである。

次は情報インフラの整備が急務

パソコンのキーボードを速く正確に打つ能力はもはや不要だ。これからは情報をどうやって自分の生活や仕事に活かしてゆけるかが勝負。そのためのICT人材を一人でも多く輩出してゆく必要がある。

もう1つの課題は、いち早く大容量の情報を高速に伝送できる通信ネットワークの配備。そのためには大手通信キャリアとの協定を進め、まちの情報インフラを整備してゆかねばならない。

太い土管を引いておかねば、情報化社会では産業の発展に支障を来すからである。これは自治体の協力が必要で、一筋縄ではいかない。

せっかく、ICT人材が育っても、インフラが整備されていなければ宝のもちぐされとなる。

コロナ禍で目先の対応にとらわれがちだが、少し先々の展望を見据えた取り組みを今から考えるべきだろう。

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