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Xperiaと5Gネットワーク

つい先頃、SONYから発売されたスマートフォン、Xperia Proは、税込み25万円という価格で話題になっている。「プロ向け」とのことだが、そもそもスマートフォンにプロ向けも素人向けもないだろうと思う方も多いだろう。

フラッグシップ1眼レフ「α1」との組み合わせ

Xperia Proのホームページを見ると、この3月に発売予定の「α1」との組み合わせが紹介されている。こちらも乗り出し100万円コースのフルサイズミラーレス1眼レフということで、、SONYの技術の粋を集約した最高峰の性能を誇っているプロ向けの商品だ。

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Xperia Proは、α1で撮影した映像を表示できる4K外部モニターとして使用できるだけでなく、5G無線ネットワークを利用した「ライブストリーミング」が利用できることになっている。

2つの5Gネットワーク周波数帯

ところで、5G無線ネットワークに割り当てられる周波数帯は実は2種類ある。

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日経BP社の記事がわかりやすいので引用する。

5G無線ネットワークには、「Sub6帯」と呼ばれる3.7GHz帯および4.5GHz帯と、「ミリ波帯」と呼ばれる28GHz帯が割り当てられている。Sub6帯が現在、携帯電話各社が提供を開始した、いわゆる一般的な5Gネットワークを指す。

ミリ波帯の本格活用はこれから

ミリ波帯は波長が短いため、直進性が強く障害物に弱いので距離が伸びない分、基地局を数多く設置しなければならない。そのため、「ローカル5G」と呼ばれる企業や自治体が限られたエリアで無線通信を個別の事業で利用する方法などが検討されている。

一方、ミリ波は遅延が少なく、大容量のリアルタイムデータを転送することに向いている。

実は前述のXperia Proはこの「ミリ波」に対応した国内初のスマートフォンなのだ。

α1と組み合わせることで、Xperia Proが5G無線ネットワークを使い、4K映像をライブストリーミングで遅延なく配信することができるようになる。

これは今後、メディアの報道取材などで現地から映像を配信することが容易に可能となる。これまでのように業務用の大型カメラを持ち込むことなく、軽装備で高精細なライブストリーミングを配信できることになる。

そうなれば、重たくて大きな機材を持ち込むことなく機動性も増す。

Xperia Proは、そのような利用を想定した、まさに「プロ用」のスマートフォンなのである。


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