見出し画像

【雑感】仕事≠自分のマインドがあなたを前向きにしてくれる話

今日は、「仕事≠自分のマインドがあなたを前向きにしてくれる話」というタイトルで、前向きに仕事ができている人の共通のマインドについて書いていきたいと思います。

最後まで読んでくださったらうれしいです。



仕事に前向きな人と後ろ向きな人

私自身、社会人生活も随分長くなってきました。

学生時代にベンチャーに出入りしていた頃、新卒で入社したコンサルティング会社、その後の独立。

仕事を通じて多くのビジネスパーソンと出会ってきました。

数えたことはないですが、私の場合はコンサルティングだったり研修だったりで関係者が多い場に身を置くことが多く、一気に何十人、本当に多いと何百人と対話することもあり、数だけで言えば1万人を超えているのかもしれません。

ここまで人数が積み上がると面白いもので、たくさん人を見てきた統計的な感覚値が正確になってきているのか、相手がだいたいどんなマインドなのか、どんな振る舞いをするのか、初対面の数分でわかるようになってきています。(そしてその仮説はその後の付き合いでも覆ることはほとんどありません)

数多くのビジネスパーソンと知り合う中で、本当につまらそうに仕事をしていたり、うまくいかないとすぐに落ち込んだりする後ろ向きな人が一定数いる一方で、どんな苦しい状況でも、次のアクションを見据えて仕事を進める前向きな人もいます。

前向きな方と後ろ向きな方、何が違うんだろうなーと比較してみると、両者には一つ大きな違いがあると感じます。

前向きな人に共通している特徴は、仕事≠自分

ここで私は、「ポジティブに生きよう」とか精神論の話をしたいのではなく、前向きな人が共通して持っている特徴について話をしたいのです。

もちろん、探せば様々な特徴がありますが、私がいつも前向きな方に一番強く感じる特徴は、「仕事と自分自身を分けて考えている」ということです。

ん、どういうこと?と思った方もいらっしゃるでしょう。

一例で考えてみます。

あなたは広告会社のプランナーです。

上司から
「お客様に新規のプロモーションの提案をしたいから提案書の叩き台を作って欲しい。お客様との提案ミーティングは3日後ね」
と頼まれたとします。

あなたは新規提案なんてやったことがありません。
しかも提案まで時間がありません。

そんな中、さらに上司から
「提案書は私含めてチームでレビューをかけたいからドラフト版をとりあえず1日で作って欲しい」
と言われました。

ドラフトを1日で?そんなの無理だよ!と思いつつも、とりあえず前に進めるしかないと割り切ったあなたは、残業して提案書のドラフトを一生懸命作りました。

次の日、チームでレビューミーティングが行われます。

「広告コピーはもっと過激なワーディングにしてもしてもいいかもしれませんね」

「全体的なフォントや色味はもっと明るい色にしたほうがいいかもしれませんね」

など、参加メンバーから様々な意見が飛び交います。

そういう考えも確かにあるなと思いながら、あなたはその一つ一つをメモに取っていくのでした。

前向きな人と後向きな人は反応が異なる

さて、こんな状況だったら、皆さんはこのシチュエーションにどんな反応を示しますか?

上司たちに色々意見を言われて、「あー、自分には全然センスがない。能力のないダメなやつ」と心の中で思いますか?

それとも、「せっかく自分が作ったのにみんな好き勝手なこと言って」と思いますか?

前向きな人は、総じてそういう反応は示しません。

「経験豊富な上司たちの意見を取り入れてもっといい提案にできそうだ。ご意見ありがとうございます」
という反応になる方が多いのではないかと思います。

要は、「良い提案をしてお客様から発注をいただく」ことにフォーカスをしているのです。

上司たちの意見を引き出せたこと=仕事が進んでいるということであって、むしろポジティブな状況だと捉えます。

私もよく、企業研修の場で特に若手のビジネスパーソンにお伝えしていることなのですが、こういう方に共通している特徴は、「仕事は仕事であって、自分自身ではない」という物事とパーソナルな部分を切り分けている点です。

逆に、後ろ向きな反応を示す人は、物事とパーソナルな部分が一体化して「仕事が責められている=自分が否定されている」思考の特徴があります。

要は、仕事と自分が一体化しているわけです。

自分のこだわりより、仕事の成果にこだわる

その気持ちは私も痛いほどわかります。

一生懸命やればやるほど、仕事にも思い入れが入るので、何か否定されたりするのは気持ちの良いことではないですよね。

コンサルティング会社時代、作った資料に赤入れされまくって上司に大量に修正指示される経験を数えきれないくらいしてきました。

今も、お客様に我々からの提案内容を「あれはこうじゃなくて、方向性変えて」とか厳しめの要望を山ほど言われたりします。

もちろん一瞬落ち込みますよ。イラッとすることもあります。
ただなるべく、「一瞬」にするよう努力しています。

私自身は、関係者からのレビューや要望というのは、一緒に仕事を創る作業の過程だと捉えていて、その次どうアクションするかにフォーカスするようにしています。

自分の仕事にこだわりを持ったりすること自体は、仕事人としてプライドを持って取り組んでいる証拠だと思いますし、素晴らしいことだと思います。
ただ、プライドを持つべきなのは、自分に対してではなく仕事の成果に対してです。

自分の仕事を叩き台に関係者を巻き込む

また、仕事で関係者から要望が出ることは、周囲の巻き込みにも繋がるポジティブな現象ですし、自分自身の行動を叩き台にして、関係者の意見を取り入れながらチーム全体で成果レベルが上がっていく方がみんな納得感もあるのではないか、私はそう考えています。

自分の正しさを証明したり、自分の評価を上げるために仕事をしていると、後ろ向きになりやすい。

これは過去の記事でも書いたTAKERに近い思考です。
精神的なストレスが強くなってしまう状況に陥りやすいと思います。

仕事は仕事、自分は自分。

当たり前かもしれませんが、仕事と自分を切り分けた考えをベースに持っておくと、例えば仕事の取り組みを上司に詰められてツライとか、うまく仕事が進まなくて落ち込んだ気持ちが、少しは和らぐんじゃないかなと思っております。

仕事の成果にフォーカスして、前向きに物事を進める。そんな気持ちになってくれると嬉しいです。


この記事が参加している募集

#仕事について話そう

109,791件