104.9:29 「遠慮して」じゃなく”not allowed”。伊勢旅行で考えたこと
人狼って何?
今、我が母が我が家でテレビを見ている。
番組で人狼ゲーム?をしているのだが、いまだに良く分かっていない。
Among Usとは違うルール?
まあ、良いか。
私はこちらに集中しよう。
先日、母親と妹と3人旅に行ってきた。
行き先は、三重県の伊勢市。
伊勢神宮に参拝することが旅の目的だ。
私と妹は2回目、母親は初めてのお伊勢詣りだった。
江戸時代の人は、伊勢神宮と出雲大社と金刀比羅宮を詣でることが庶民の夢だったと聞いたことがある。
定かではないが。
母親はこれでその三つすべてに参詣したことになる。
だからどうしたのだ、と言われるかもしれないが、日本古来の宗教観に触れることは、決して無駄ではないと感じる。
母親も満足したようだ。
伊勢神宮の内宮をお詣りした時のこと。
神域内は飲食を遠慮し水分補給は休憩所で、と告知されているにもかかわらず、スターバックスをすすりながら訪れる外国人たちを見た。
ホームページには日本語以外でも同様の注意が書かれている。
英語や中国語では遠慮という柔らかい言葉ではなく、not allowed、禁止と書かれている。
きっと、彼らも日本の伝統文化に触れたいから来たのだろう。
それにも関わらず、それを敬わない行為にショックを受けた。
もし私が逆の立場だったらと考える。
実際に海外旅行でキリスト教の教会や聖堂に行った際、私は禁忌を事前に確認した。
そこで祈っている人の心を乱すことはしたくなかったからだ。
その気持ちがない参拝者が今回いたことはとても残念だった。
いちいち気にしてはいけないのかもしれない。
しかし、自分が神聖な気持ちをもって祈りに来た場合、その心を乱されることは決して心地よくはないのだ。
自分は観光客だ、自分は神道ではない、と言われるかもしれない。
それは分かる。
日本人でも、全員が深く神道を信じているわけではないから。
そうは言っても多くの日本人が、お伊勢詣りをするときは、そこに祈りたい何かがあったり、なにか神聖なものに触れたい気持ちがあるはずなのだ。
そういった「信仰の場」に行くことは、ただ写真を撮るためであったとしてもマナーやルールは守らなければならないのではないだろうか。
先述した通り、祈りたい人の心を乱す行為は避けるべきだ。
観光客のマナーについては、度々報道でも取り上げられている。
その度に思う。
日本人と外国人では、「遠慮」のとらえ方が違うと。
日本人であれば多くの人が、「遠慮せよ」と言われれば止めることでも、「遠慮」の感覚のない外国人には通じないので、止めることはない。
はっきりと禁止だと伝える必要がある。
もう少し、外国人観光客に日本での観光マナーやルールをはっきりと伝える方法があればいいのにと思う。
そして、私たち日本人も例外ではなく、国内であっても海外であっても、その「場」のルールや最低限のマナーを守って旅行したり観光したりしたいものである。
観光地に住んでいるので、そう強く思った次第だ。
伊勢旅行自体は、たいへん楽しいものだった。
こういった親子で旅行する機会も残り少なくなってきた。
早めに、次の旅に出かけたい。