フィルム一眼、どうやって使い分けている?
僕は普段から写真撮影はフィルムで行っていて、主に使うカメラは35mmフィルムの一眼レフが圧倒的に多いです。
一眼レフはメーカーごとに色々な見た目があって、レンズの種類も豊富なので、どのメーカーのどの機種を選べばいいか迷ってしまいますよね。
今回は、僕が使っているフィルム一眼レフの紹介がてら、どんな使い分けをしているのかというお話をしたいと思います。
使いたいレンズと機械式/電子式で選べ
結論からお話しますと、僕の場合はメーカーのこだわりはなくて、すべて使いたいレンズを基準にボディを選んでいます。
カメラボディは電子式と機械式それぞれ持っていますが、撮影対象や条件によって使い分けていて、特に撮影結果にこだわりたいときは電子式、フィルムカメラらしい撮影そのものを楽しみたいときは機械式という具合で使い分けています。
たとえば、僕が持っているミノルタαマウントのカメラとレンズはこれだけ。
フルサイズデジタル用のsigma 24-105mm f4というレンズが使いたくて、特にミノルタαマウント用が値崩れしていて安かったので、このレンズを使うためにα507siという一眼レフも同時期に購入。
デジタル一眼レフであるα900とレンズを兼用して使っています。
24-105mmというズーム域が手持ちで使うにはちょうどいい長さなのと、f4通しというのが使い勝手が良く、またフルサイズデジタル用で所謂オールドレンズよりも光学性能が優れているので、現代的なシャープな描写をします。癖がなくてとても使いやすいレンズで気に入っています。
これ以外のレンズには興味がないので、ミノルタαマウント用のカメラにはこれ以外のレンズは増やす予定はありません。
フィルムでもデジタルでも撮りたいときや、露出設定を追い込んでとにかく撮影結果にこだわりたいときに選ぶカメラ/レンズです。
先述のsigma 24-105mm f4というレンズがあまりにも好きすぎて、ニコンFマウント用にも購入しています。
ニコンFマウントのカメラはF80とF90Xという電子式のカメラ。
F80は小型で軽量なので、28-200mmという高倍率ズームとセットで使っています。何を撮りたいというわけでもないけど、200mmまでズームできればだいたいの物は撮れるし、これで撮れないなら諦めよう。そういう用途の”とりあえず”用カメラです。
F90Xは元々、タムロンアダプトールのレンズやTマウントを経由した望遠鏡などを取り付けて野鳥を撮ったりしていましたが、今は追加購入したsigma 24-105mm f4用のカメラとなっています。
あと、フルサイズデジタル用のcreator 35mm f2というレンズを使うときも登場します。
気合を入れて撮る場面でも、ちょっと力を抜いて撮る場面でも、どちらでも使える万能なカメラ/レンズという扱いです。
こちらはペンタックスKマウントカメラ。
コシナのCT-1シリーズとリコーのXR500の3台をよく使っています。
レンズはニコンFマウントでも登場したcreator 35mm f2。これも大好きなレンズでマウント違いで2本所持しています。
元々フィルム一眼を使い始めた頃にKマウントのカメラを多用していたので、その名残でKマウントカメラを持っていますが、今はこのcreator 35mm f2のみとなりました。
35mmという画角と25cmまで寄れる近接性能がスナップ使いにとても良く、プラスチックボディの軽量なカメラと組み合わせると気軽に持ち歩くのに丁度良くて気に入っています。
レンズ1本に対してカメラが3台もある必要は無いのですが、べつにあって困るものでもないので持っています。性能の差は、殆ど無いです。
スナップ用ならとりあえずこれ、というカメラ/レンズです。
コニカの一眼レフは超マイナーカメラで、純正レンズの種類も多くはありませんが、そのかわりにメーカー純正で、ニコンF、M42、エキザクタ用のマウントアダプターが作られました。これを使うとこの世のオールドレンズの半分くらいがこのカメラに取り付けられるようになります。
M42マウントのEBC fujinon 50mm f1.4、エキザクタマウントのoreston 50mm f1.8、ニコンFマウントのcreator 35mm f2をこれらのカメラに取り付けて使っています。
ボディが3台ありますが、なにもなければ普通にAUTOREFREX T3、お手軽に持ち出したいときはプラスチックボディのTC-X、ハーフサイズに切り替えて使えるAUTOREX Pという感じで使い分けています。
オールドレンズがメインで、腰を据えて撮る感じではないけどちょっとレンズにはこだわりたいときに、これらのカメラ/レンズを組み合わせて使っています。
こうして見てみると、カメラの数に対してレンズが少ないですね(他にももう少しありますがほとんど使っていないので割愛)。
特に、よく使うレンズはsigma 24-105mm f4とcreator 35mm f2の2種類で、ここ数年はほぼこのレンズでフィルム写真を撮っています。あとのレンズは気分転換みたいな感じ。
カメラボディは、元々は機械式のカメラ主体でしたが、連写の勝手の良さや露出の安定性などで、電子式のカメラを使うことが多くなりました。
機械式は内蔵露出計が劣化していて使えないことが多いので単体露出計を携帯しなければならず、荷物が増えたり撮影までの手間がかかるので、余裕のあるときだけ使う、という使い分けをしています。
一眼レフはレンズを交換してこそ!という風に思われるかもしれませんが、僕の場合はあまりレンズの種類は多く使い分けておらず、気に入ったレンズをずっと使っている感じです。
レンズ交換式カメラというよりも、レンズとボディが分割できるカメラ、という感覚に近いですね。収納のとき便利。
フィルムメインで写真を撮っていますが、オールドレンズの独特の描写が目当てでやっているわけではないので、案外シャープで現代的な写りが好みだったりします。そのため、フルサイズデジタル用のレンズをフィルムに転用して使っていることが多いです。
レンズもカメラも選び方が少々特殊かなと思いますが、真面目に写真を撮る道具として、こういう選び方があるのだなと、なにかの参考になれば幸いです。
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