自作ディフーザーで撮影テスト
最近、ストロボ撮影の練習をしています。
これまで全くストロボというものに触れてこなかったので、使い方がわからないところからスタートし、現物を触って仕組みを理解し、ポートレートライティングの教室に行って教わり、なんとか基本的なことは理解できるようになりました。
今日は、ストロボを使い始めて思ったことや苦労、ディフーザーを自作して撮影したお話をします。
フィルムでストロボを使うのは大変
当然、今の時代はデジタルカメラが主流なので、当然ライティング教室もデジタルでの撮り方の指導になります。
ポートレートライティングの教室に参加した際、昔使っていたデジタル一眼レフ(PENTAX ist DL2、14年前の機種です)で参加しました。
そこで教わった撮り方は、絞りとシャッタースピードは固定で、モニターで撮影結果を見ながら明るさの微調整をISO感度でおこなうという方法でした。
確かに非常に簡単な手法で、誰でも先生と同じようなポートレート写真が撮れるようになるのですが、僕の場合、最終的にフィルム撮影に活かそうと思って参加していたのでその場で結果を見ながらISO感度を変えて撮影する手法はフィルムでは使えない方法でした。
その教室では
ストロボ光量→シャッタースピード(上限1/125)→絞り→ISO感度
の順でカメラの設定を決めていきますが、色々試した結果、フィルムで撮影する場合は
ISO感度(固定)→シャッタースピード(最高1/125)→絞り→ストロボ光量
の順でセッティングしていくことが必要でした。順番がほぼ真逆!
しかも、フラッシュメーターで被写体に当たる光量と背景の露出を測定しないといけないので、ストロボと被写体の位置を行ったり来たりで忙しい!
デジタルのようにその場で確認できないので、どういう風に撮りたいか、そのためにはどう設定すべきかをきちんと頭でイメージしないと失敗写真を生むことになります。
きっと、慣れないうちはデジタルカメラで何度も撮り直しながら感覚を掴んでいくべきなんでしょうが、僕は意地でもフィルムカメラを使いたいのでフィルムで撮って練習することにしました。
僕が使っているストロボ
僕は中古カメラ市で段ボールに山積みにされたジャンクから拾い上げた、National PE-321SWというストロボを使っています。300円くらいでした。
この機種はストロボが勝手に光量の設定をしてくれる外光オートという機能を持っているようですが、僕はマニュアルしか使っていません。でもこの操作パネルは結構見やすくてわかりやすいので好きです。
他にもいろんな機種がありましたが、これが一番操作がわかりやすいと思ったのでこれを選びました。
専用品、どこまで必要?
ポートレートライティング教室に行ったとき、色々な機材を使わせてもらいました。
ストロボを固定するブラケットやスタンド、光の質を変えるアンブレラやソフトボックスなど。
実際に使ってみて、なるほどこう使うのかと効果を納得しながら使えたので、効果は理解しました。
でも、ポートレート主体で写真を撮っているわけではない僕にとって、いきなりアンブレラやソフトボックスを買い集めるのはなんだか勿体ないんじゃないか、と思っています。
それに、専用品を一式買えば今日から同じ写真が撮れるというのはなんだかつまらないなと感じました。このご時世にフィルムで撮ってる僕が、簡単にひとと同じ道を辿ってたまるものか。
ひとまず、持っているアイテムをちょっとした工夫で拡張していくところから始めようと思いました。あれこれ実験しながら試行錯誤するのは好きです。フィルムや現像液の組み合わせや選び方で試行錯誤するのと同じように、楽しい作業です。
クリアファイルでディフューザーを作る
ひとまず、100均に売っていたクリアファイルでストロボディフューザーを作りました。
光の照射面積を大きくする役割と、持ち運びに困らない形状に収めるのが今回のテーマ。
クリアファイルならリュックのノートPCを入れる部分などに入れておけば邪魔にならないで済みます。
中のポケット部分を引っ張って外し、表紙部分に穴をあけてゴムひもを通して完成。
ストロボをゴムひもで絞めつけて固定します。
上向きに照射された光が中で反射したり拡散して、ストロボ単体よりも照射面積が広がります。
3分で出来上がったけど、コンセプト通りで中々いいんじゃなかろうか。
実際に使って撮影
夜に玄関先の鉢植えにストロボを当てて撮影してみました。
MAMIYA M645 sekor 80mm/f4 across100(+1stop) speedmajor
僕はこの感じ、好きです。
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