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現場看護師が教える!ChatGPT実践活用ガイド 第1回:あなたは無料派?有料派? あなたに最適なのはどっち?

この記事の概要

今回の記事では、看護師歴10年の現役看護師で、普段からChatGPTを看護業務に活用している私が、無料版と有料版を比較し、看護現場での活用法を具体例と共に解説。技術背景を活かした独自の視点から提供いたします。尚、この記事の情報は2023年12月24日時点のものです。

また今後の記事では、主にChatGPTを医療現場でどのように活用できるか、具体的な事例やアイデアを皆さんと共有していきたいと思います。私の経験が、看護師や医療関係者の皆さんの業務に役立つ情報となれば幸いです。

とはいえ、昨今ではChatGPTに関する書籍、ネットの情報は結構あります。そんな中、この記事を書こうと思ったのは今日は、これらの書籍を読んでみると、有料版のメリットがしばしば強調されており、安易に課金したら便利ですという感じのまとめ方が多かったのですが、現在の円安の状況を考慮すると、有料版を使用する場合の毎月20ドル(約2000円)の支払いは、日本人にとっては負担になり得ます。
そこで、私なりにChatGPTを効果的に利用する方法を考えました。



略歴

とはいえ、どんな人が書いた記事がわからないと、この記事を信用してよいのか、参考になるのか不安になると思います。そこで略歴をまとめました。
私はコンピュータ総合学園HALを卒業後、自作PCショップではPCの組み立てから販売まで幅広く手掛け、WEBデザイン、医療事務、そして現在は看護師として10年程度のキャリアを積んでまいりました。
私のような一応はIT分野からの看護師転職は珍しいと思いますので、この知識は昨今の医療現場でも役に立つことがあります。


ではここからは実際に2023年初頭より使用してきた経験から、ChatGPTの各バージョンの特徴を書いていきます。

ChatGPT3.5(無料版)の活用

無料版のChatGPT3.5は、大雑把なアイデア出しや文章の分析、校正には十分です。ただし、長い文章の理解やネット上の情報との連携、最新の情報(2021年9月より新しい情報例えばウクライナ戦争などはChatGPT3.5は知りません)を反映した回答は苦手です(無料版には文字数制限があります)。ですが、日常の看護業務で必要な情報の整理や基本的な資料作成には十分活用できます。

Bingチャット(ChatGPT4.0カスタム)の可能性

ChatGPTの改善版として無料で提供されているのが、Bing chatです。ChatGPTは4.0でも元々持っているデータは2021年9月以前のものですが、MicrosoftのBing検索エンジンと連携しており、最新情報の反映が可能です。
ただし、やり取りの回数が30回に制限されています。この制限内で効率よく情報を得るためには、最初に必要な情報を詳細に伝えることが重要です。私はこれを利用して、医療関連の最新研究や治療法についての情報を収集しています。

※こちらのリンクから使用できますので、ご興味ありましたら使ってみてください。「Bingチャット

ChatGPT有料版(4.0)のメリット

有料版は文字数制限の緩和ややり取りの回数制限がない点が魅力です。また、Bingとの連動も標準で可能です。
他に無料版とは違う点として、次の5つが挙げられます。

 1・プラグインへの対応
 2・Bing(Microsoftの検索エンジン)との連携
 3・ファイルのアップロードに対応
 4・画像の認識が可能
 5・文章から挿絵などの画像の生成が可能

これらの機能があるとどう便利かと言いますと、例えば看護協会のオンライン講座でもらった資料、読み込むのが大変と思ったら、ChatGPTにアップロードして要約を依頼することもできますし、特定の条件にあった情報をリストアップしてというような使い方もできます。個人情報保護や著作権への配慮は必要ですが、普通に使っていれば外部にアップロードしたデータが漏れることはないと思います。
他にもプラグインは多彩なものがあり、例えばYouTubeの動画を見る研修では、この内容を要約してもらったりすることもできますし、これを元にPowerPointの資料を作成してもらうことが可能です。これらは、忙しい看護師にとって大きな助けとなります。


看護師としてのChatGPTの活用法

私が推奨するのは、状況に応じて無料版と有料版を使い分けることです。

日常業務で必要な基本的な資料作成や情報整理には無料版で十分です。一方で、より複雑な資料の分析や、時間を節約しながら質の高い情報を得たい場合は有料版が適しています。

たとえば、有料版を使う場合は、何かのガイドラインのURLを最初に提供し(これがChatGPT3.5やBing Chatではできません)、その内容を元に事例分析を行うといった使い方もできます。

これを無料版で行うなら、文字数制限もあるので、少しずつ最初にChatGPT3.5に前提条件で知って欲しいことをコピペして、その後にやりとりを開始することになりますが、これがやってみるとかなり面倒です。
Bing Chatでこれをやると、ベースが4.0なので良い回答が返ってきますが、やり取りの回数が少なく、まとめまで辿り着かないことがあります。

ですので、完成形に近いものを最初から要求するなら有料版を、きっかけだけをもらって自分で完成形に持っていけるなら無料版で良いかと思います。

実際の看護現場での応用例

これについては次回以降で具体的な内容をご紹介いたしたいと思っております。どんな文章で指示をしたら良いのか、どんな反応が返ってくるのかを事例をあげてお伝えしていく予定です。

まとめ

ChatGPTは、看護師としての私たちの業務をサポートする強力なツールです。無料版でも十分な機能を提供していますが、特定の状況やニーズに応じて有料版を活用することで、さらに高度なサポートを受けることが可能です。この記事が、看護師の皆さんがChatGPTを効果的に活用するための一助となれば幸いです。


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