見出し画像

制作過程紹介 KUJIRAショップカード編

先日のロゴ作りの思考編に続き、今回はショップカード編です。

KUJIRAの一通りのデザインを任せてもらっていますが、その中でもショップカードは一番得意(になりたい)分野です。

制作していて楽しかったけど、その分納品までのドキドキ感も2倍。

制作途中の私のワクワク感を想像しながらお楽しみください。


完成したショップカードはこちら

画像1

使用した紙の種類:コットンスノーホワイト 348.8g

表面(情報)  :活版印刷(ネイビー)

裏面(イラスト):箔押し加工(クリア)

印刷会社    :ハグルマオンラインストア

(写真は後ほど差し替える可能性があります)


コンセプト設定

今回のショップカードのコンセプトはこちら

大切に持っていたくなるショップカード

そして毎回の目標ですが、印刷・使用する紙、それぞれ最適なものを選択すること。

この2つを軸に制作していきました。


このコンセプトの理由は2つあります。

こだわりを詰めたい

KUJIRAのオーナーシェフ(クライアント)の食材へのこだわりを知っているからこそ、そのこだわりをショップカードでも表現したいと思いました。

「紙選びや印刷方法の選択」はお料理の「食材選びや調理方法」に似ています。

愛されるお店の愛されるショップカードになってほしいなーという気持ちを込めています。


打合せ中のある言葉から

とあるお店で打合せ中、そのお店のショップカードを見ながら

「ショップカードって雑に扱われてしまうことが多い、そんなにいい紙じゃなくてもいいのかもしれない」

という言葉。確かにそうかもしれない。

でも雑に扱われるのは私も悲しいし、きっとシェフも悲しい。

環境についてもしっかり考えるクライアントのお店のショップカード。

あんまりいい紙じゃなくても紙は紙。

だったら少しでも大切に持っていてもらえる工夫をしたい。

そんな思いからこのコンセプトに決めました。



コンセプトを掘り下げる

大切に持っていたくなるショップカードってどんなものだろう。

考えて出た答えはこんな感じです。

・紙の手触りがいい
・お店に合ったデザイン
・内容を詰め込みすぎてないすっきりさ 

完全に私の好みですが、、、笑

紙の手触りがいいというのは、手に取れるものだからこそのポイントです。


活版印刷と箔押し加工

打合せ中に、できたばかりだった私の名刺を渡してみました。

活版印刷に対しての反応はとても良く、これがいい!と言ってもらえました。

名刺作ってよかったーと思った瞬間です
活版印刷で名刺を作ったら素敵なものができました 名刺の記事です)


そして今回の最大の可愛いポイント、箔押しクリアなくじらちゃんです。

最初私の提案は情報面のロゴの部分を箔押しクリアでもいいかなーと。

くじらのイラストはシルエットじゃない予定だったので活版かオフセット印刷にする予定でした。


くじらのイメージはシロナガスクジラ、どっちかってうとくじらを白っぽくしたい。という要望からくじらはシルエットにして箔押しに。

これは正解でした。とても可愛い。


紙の種類の選択は印刷方法から。

活版印刷・箔押し加工をするとしたら相性がいい紙は、、、という具合に紙を決めていきます。

生成りっぽい色合いより真っ白がいいということでスノーホワイトに。

活版印刷箔押し加工を両面にそれぞれ行うことから紙の厚さも選んでいます。


くじらのシルエットを箔押し加工でクリアインクにしたのはコンセプトと関係してます。

写真や画像で見るより手元で見る方がよりかわいい(語彙力がない)
大切に持っていたくなる


これがうまくいったかどうか、お客さんの反応を見るのが楽しみです。

箔押しクリアなくじらちゃんがお客さんに可愛がってもらえますように。


まとめ

とても長くなってしまったので簡潔に。

納品された日に写真を送ってくれてとても喜んでくれました。

一番得意(になりたい)分野なので、想像以上にいい!を目指していたためその反応をいただけて嬉しいと共に安心感でいっぱいです。

次回はお店の顔になるのれん編をお送りします。

これが一番大変でした、、、笑


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?