【サクソバンク証券】外国株式・指数オプション取引の確定申告方法について
みなさん、こんにちは。いつも、こちらのnoteをご覧いただき誠にありがとうございます。
とうとう今年も確定申告が開始されましたね。オプション取引を実施している方には避けられない確定申告ですが、この時期になると嫌になっちゃいますよね。
私のnoteでも、サクソバンク証券の確定申告について記載した記事が、2年前の記事にも関わらず、結構、安定して読まれているようで、下記のとおり堂々2位にランクインしております。
ということは、サクソバンク証券をお使いの方は、結構、確定申告に苦労しているのではないか?と思います。実際、私も戸惑いましたしね。そんなことを思っているとX(旧:twitter)で面白い投稿を見ました。
さすが、サクソバンク証券!ww 期待を裏切らない対応w
せっかく、米国株式オプション取引に興味を持っていただいたのに「確定申告が理由で取引をやめる」なんてことがあるととても残念なので、ここは少しお力になることができればいいなと。
安心してください。サクソバンク証券が発行される年間取引報告書はほぼ使い物になりませんw まあ、加工をすれば使えないこともないですが、自分で作った方が楽ですね。使えない理由は下記noteを参照ください。
免責事項
これから確定申告についての私の考え方を述べさせていただきますが、私は税理士の資格も持っておりませんし、そのような業務にも従事した経験もございません。これが正解というわけではありませんので、かならず、お近くの税務署、税理士さんに確認を行って下さい。
完全性、正確性、適用性、有用性等いかなる保証も行っておりませんので、その点ご承知おきください。
ちなみに、私も税務署に予約を取って確認に行きましたが、とても丁寧に教えていただけましたよ。(ただ、税務署の方はオプション取引は知らないと思ってください)
昨年の成績を確認
さて、それでは、私がやっている確定申告の方法ですが、まずは、何はともあれ、昨年の成績を確認しなければなりません。
昨年の成績を確認する方法ですが、SaxoTraderGoを立ち上げた後、下記のとおりクリックして「決済建玉損益明細」を表示させます。
すると下記のような画面が確認できると思います。期間から「昨年」を選択して「エクスポート」を押すと、PDFとエクセルにて昨年のデータの確認が可能です。色々と加工することを考えてエクセルでダウンロードしてみ下さい。
そうすると、エクセルで昨年の取引のすべてがダウンロード可能です。詳細のデータ内容は難しくないので、確認いただければ意味は理解できるかと思います。トータルの損益は、最後の列(U列)にある「PnLClientCurrency」を合計したものが昨年の損益となります。
注意事項①すべての経費は含まれていない
「PnLClientCurrency」の額を利益(もしくは損失)として、確定申告すればOKなのですが、多少注意が必要です。
まず、こちらのエクセルには、取引に際に生じた証券会社の手数料等が考慮されたものになります。
サクソバンク証券の場合、サクソバンクの手数料、取引所の手数料、為替手数料等(円口座であれば)が引かれた利益が記載されております。
オプションの利益は雑所得扱いであるので、利益から手数料や経費を除いたものに税金がかかりますが、上記の手数料が控除された利益が記載されております。
ただ、すべての経費が含まれているわけではありません。もし、「有料価格情報配信サービス」を利用している場合、こちらの費用も当然、経費として計上できますので、別途、経費として申告することになります。あとは、キャリングコストと呼ばれるコストもこちらには含まれておりません。
これらの手数料の合計額は下記より確認が可能です。
期間から「昨年」を選択し、「+現金など」をクリックすると、下記のとおりその詳細が表示されます。私の場合、キャリングコストとして18,813円、有料情報の費用として11810円+313円(消費税)が引かれておりましたので、こちらを確定申告の際の手数料として計上することになります。
ちなみに、「+現金など」が2つありますが、下の方は配当所得の額が記載れているようです。
注意事項②オプションと株式は申告が異なる
もし、あなたがキャッシュ・セキュアード・プット(CSP)、カバードコール等の戦略を実施して、権利行使をして現物株を所有していない場合は、先ほどダウンロードしたエクセルの利益から、手数料を引いたもので確定申告をすれば結構です。
ただし、CSPで現物株を取得したり、カバードコールで権利行使されて現物株を売却した場合、ちょっと対応が異なります。
結論から言うと、CSPで現物株を獲得した際に、一緒に獲得したプレミアム(プット売りのプレミアム)はオプションの利益ではなく、株の利益(譲渡益)として申告する必要があります。しかも、申告するタイミングですが、現物株を売却した時に申告する必要があります。
ちょっと、わかりにくいと思いますので、例で説明しますね。例えば、エクソンモービル(XOM)の60Pをプレミアム1ドル獲得してCSPをして、満期日にXOMの株が60ドルを下回って、現物株100株を60ドルで取得したとします。
先ほどのエクセルでは、現物株はまだ所有している段階(未決済)であるので、XOMの100株のデータはありませんが、60Pのプレミアム(1ドル)は利益として掲載されております。
この60Pのプレミアム(1ドル)の利益は、XOMの100株を売却したタイミングで利益として計上することになります。つまり、同じ年にXOM株を利確せず、ずっと持ち続けた場合は、その年の確定申告に、60Pのプレミアム(1ドル)は計上しません。もし、翌年決済して利益確定(ロスカット)した際に、一緒に計上することになります。
詳細は、先ほど紹介したnoteにも記載がありますので、ご確認いただければ幸いです。
注意事項③配当所得も確定申告が必要
こちらもオプション取引だけ、つまり、現物株を持っていなければ必要ありませんが、もし、現物株を所有していて配当を受け取った場合は、その配当所得を確定申告する必要があります。
受け取った配当額については下記で確認が可能です。
また、配当所得に関しては、下記noteでも詳細を記載しましたので、ご確認いただくとよいかと思います。
まとめ
今回はサクソバンク証券の「外国株式・指数オプション取引の確定申告方法について」説明をさせていただきました。ちなみに、私は円口座を利用しておりまして、ドル口座の確定申告方向については知識を持ち合わせておりません。(持っていれば、ドル口座で運用したいw)
結構、手続き面倒ですよね~。私の場合、毎週の実績を先ほどのエクセルデータをもとに別管理しておりますので、この時期になっても比較的楽に確定申告をさせていただいております。
もし、参考になれば幸いです。
本日も最後まで御覧いただきましてありがとうございました。次回の記事も御覧いただければ幸いでございます!
ありがとうございました!