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【米国株OP】LEAPSロング・コール(PFE)

みなさん、こんにちは。いつも、こちらのnoteをご覧いただき誠にありがとうございます。

今回は、ファイザー(PFE)のLEAPSロングコールを権利行使しましたので、そちらのご報告です。

1)取引内容と銘柄

まず「LEAPSとは何?」というところからですが、平たく言いますと満期が9か月以上のオプションの事を指します。米国株オプションでは、このように満期が1年以上のオプションも活発に取引されており、流動性も全く問題ありません。

詳細は、下記をご覧ください。

今回、銘柄に選択したのはPFEとなります。選定理由としては、実はよく覚えていないのですが、大手製薬企業であり、配当利回りも悪くなく、株価が50ドル程度という手ごろのところで選択したのだと思います。

2)エントリー

詳細は下記となります。

  • 銘柄:PFE(ファイザー)

  • 取引内容:LEAPSコール買い

  • OPEN:2022年2月2日

  • 権利行使価格:35ドル

  • 権利行使期日:2023年2月17日

  • 取引価格:18.5ドル

昨年の2月に1年後の満期の権利行使価格35ドルのコールを買っております。ちなみに、2022年2月22日のPFEの株価は53.86ドルであるので、35CはDITMになります。おそらく、デルタは0.9くらいの数値になっていたはず。

DITMのオプションは原資産の株価(PFEの株価)と同様の値動きをします。PFEが1ドル上昇すれば、0.9ドル(1ドル×デルタ0.9)上昇するという感じです。つまり、満期が長期であるDITMのオプションは疑似的に株価を所有していることと同じ効果が得られるのです。

実際、PFEを100株購入すれば5,386ドル必要なわけですが、35Cであれば、1,850ドルと約3割の資金でトレードが可能です。

実際、私は、この35Cロングに期近のコールを売って、カバード・コールのような戦略を取っておりました。※正確にはダイアゴナル・スプレッドという戦略になります。

ただ、この当時はまだ勉強不足もあり、あまりIVを確認せずにトレードをしておりました。下記グラフはMarket ChameleonによるPFEのIV30のグラフなのですが、とても高いIVの時にコールを買っているのがわかりますよね。

2/2以降で、この日のIVを超えたのは数日しかありません💦 ボラティリティが高い≒プレミアムが高いということなので、とても不利な条件でPFEのコールを買ってしまっております。

まあ、実はこの時事件が起きてしまってですね。何も考えず、えいや!で建てちゃってたんですw これではいけませんね。

3)35Cを権利行使

これまで、キャッシュ・セキュアード・プット(CSP)でITMになって権利行使をされることはあったのですが、実は自ら権利行使したのは初めてになります。

満期前(1/24)に権利行使した理由は下記となります。

  • 35Cのデルタが1.0とほぼ時間的価値がない状態であった。

  • PFEの配当権利落ち日が1/26であった。

通常、満期前に権利行使をすることはありえません。なぜなら、通常であれば時間的価値を捨てることになりますので。ただ、今回のケースはデルタがほぼ1.0となっており、時間的価値がなかったので、ほぼ現物株と同じ状況でした。つまり、権利行使して現物株を取得しても同じということです。

また、PFEは配当銘柄でもあります。1/26が配当落ち日になっており、その配当額は0.41ドルですので、100株で41ドルとなります。当然、配当は現物株をもっていないと獲得できません(コールオプションでは無理)ので、1/26前に権利行使して現物株を取得した方が、配当分儲かるというわけです。

このように、配当銘柄ではDITMとなっているオプションは満期を待たず権利行使されるケースがありますので、カバード・コールのコール売りがITMになっている場合等は注意が必要です。

よって、この権利行使結果により、1/25の時点では下記のとおりとなります。


35C@18.50(1枚)⇒ 0.00(▲213,774円)
現物株@35.00(100株)⇒ 44.66(+113,755円) 


結局、35C自体が含み損になっていたので、権利行使により、35Cをロスカットして、現物株に含み益が移動している形になります。

ちなみに、通常のオプションプレミアムの利益は雑所得として計上されますが、今回のような35Cの権利行使による損益(損失)は株と同じ譲渡所得として計上します。

また、計上時期にについては、この100株を決済するまでは確定利益として計上しない、つまり、確定申告上の計上はしないことになります。

今回のPFEの35Cを利益を出すためには、現物株で▲213,774円以上で利確しないと利益はマイナスということになります。

為替の影響もありますが、損益分岐点は権利行使価格(35ドル)+プレミアム(18.5ドル)で53.5ドルが目途になります。もっと、ボラが安い時に買っておけばよかった…💦

4)まとめ

今回は、PFEの35Cロングコールの権利行使の報告をさせていただきました。今回の権利行使によりPFEの100株を取得したので、配当を獲得しながら、カバード・コールを仕掛けて、あわよくば現物株を利確できればと思っております。

本日も最後まで御覧いただきましてありがとうございました。次回の記事も御覧いただければ幸いでございます!

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