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【米国株OP】LEAPSロングコールの魅力① ~現物株よりLEAPSコール!~

さきほどtwitterでLEAPSを使う魅力について呟いたのですが、改めてnoteで詳細を纏めてみました。

現在、DISHネットワーク(DISH)のLEAPSを利用して、LEAPSダイアゴナルスプレッド(LDS)を運用しているのですが、今週の決算発表で、予想を超える悪い数値が嫌気され、5/6(金)19.14%も下げる展開となりました。

ただ、私はなんとも思ってません。強がりでしょうか?そうかもしれませんが、将来的にはプラスで終えられる可能性が高いと思ってます。万が一、マイナスとなってもそれほどの損失ではないと思っているからです。

このあたりが現物株と株オプションの決定的な違いになるのではないかと思います。今回はLEAPSが現物株より優れている点をこのDISHを例題に説明していきたいと思います!

LEAPSとは

まずは基本的なおさらいです。LEAPSとはLong Term Equity Anticipation Securitiesの略であり、満期が9か月以上先のおぷションのことを指します。

先ほど述べたLDSについては、下記noteを参照していただければと思いますが、簡単に述べるとDITMのLEAPSを現物株と置き換えて、期近満期のコールを売りを組み合わせることにより、疑似的なカバードコールを組む戦略になります。

現物株の購入とLEAPSの購入の比較

①LEAPSロングコールを購入したケース

下記、画像が私が実際にDISHのLEAPSのコールを買った詳細画像です。

こちらの画像のとおり、私は2022年4月11日の23時02分42秒に満期が2024年1月19日(満期まで645日)の22.5Cを13.7ドルで購入しました。

DISHのチャートで4/11の23時の株価を確認すると、1時間足の始値が32.25ドルでした。私の約定時間は23時02分ですから、その時の株価は32.25ドルと置き換えても問題なさそうです。

今回のトレードの概要は下記となります。

  • 投資資金:1,370ドル(約17万円) ※株オプションは100株単位

  • 最大利益:無限大

  • 最大損失:1,370ドル(約17万円)※損失限定

  • 損失分岐点:36.2ドル

②現物株を購入したケース

それでは、同じ時期に現物株を100株購入したケースを検討してみます。32.25ドルで100株を購入することになりますので、トレードの概要は下記となります。

  • 投資金額:3,225ドル(約40万円)

  • 最大利益:無限大

  • 最大損失:3,225ドル(約40万円)

  • 損失分岐点:32.25ドル

③メリットとデメリット

上記を①と②を比較した場合、LEAPSの方が現物株より安い金額でトレードすることが可能であることがわかります。amazonとかTSLAとか高額な株価をトレードする場合、米国株は1枚単位で購入することも可能ですが、LEAPSを使った方が、よりレバレッジをかけたトレードが可能ですね。

また、最大利益はどちらも無限大(※正確には、オプションには満期があるので満期内という制限はありますが、満期まで645日(1年10か月)あるので無視してます。)です。

特筆すべきは、株オプションの最大損失が限定されていることです。もし、株価が22.5ドル以下になっても13.7ドル以上の損失は払う必要がありません。そのトレードオフとして、損益分岐点が36.2ドル(3.95ドルアップ)と高くなっているわけです。

④具体例で比較

株価が上昇したケース
もし、2024年1月19日(満期日)に株価が上昇して、40ドル(約30%アップ)となった場合の利益率を計算してみましょう。1年10か月で30%アップくらいは米国株では珍しくないでしょう。

現物株の場合は32.25ドルで購入した株が40ドルになったので、利益は7.75ドルになります。その場合の利益率は124%になります。

一方、LEAPSの場合は、株価が40ドルのとき、22.5CはITMです。満期日なのでほぼ時間的価値はなくなっていると考えると、その時のプレミアムは、17.5ドルになっていると考えられます。13.7ドルで買ったLEAPSが17.5ドルですので、利益率128%と現物株を上回ります。

ちなみに、株価が40ドル以上に上がった場合は、その差はもっと広がります。

株価が下落したケース
逆に、株価が下落して20ドルとなった場合を掲載してみましょう。現物株は32.25ドルで100株買いましたが、これが20ドルに下がるので、その損失額は1,225ドル(▲38%)の損失となります。

一方、LEAPSの場合は、株価が20ドルになると22.5CはOTMで権利失効となりますので、最初に購入した1,370ドル(▲100%)が損失額となります。損益分岐点がLEAPSの方が上がっておりますので、このケースではLEAPSの損失の方が大きくなります。ちなみに、株価がさらに下落して18.55ドルより下がった場合は、LEAPSの方が損失額が小さくなります。

また、損失が限定されているという点では、LEAPSの方がメリットがあると思いませんか?

株価が動かなかったケース
現物株の場合は、当然、株価が変わってませんので、利益はゼロ(±0円)になります。

LEAPSの場合は、株価が32.25ドルの場合は、ITMになりますので、本質的価値を9.75ドル持つことになります。よって、395ドル(▲29%)の損失になります。

まとめ

以上のことから、下記のとおり纏めることができます。

  • LEAPSでは、現物株より低い資金でトレードが可能であり、株価が上昇すればするほど、現物株トレードより資金効率が高まる。

  • 100株単位のトレードとなるが、その分レバレッジをかけてトレードが可能。

  • LEAPSの買いに使った資金が最大損失となり限定される。

  • 現物株と比較して、損益分岐点は高くなる。

以上を踏まえると、例えば、現在のような米国市場がかなり不安定な時、とても業績のよい会社の株も投げ売りされるケースもあるかと思います。そんな時に、現物株を購入するのではなく、コールのLEAPSをロングしてみるというのも選択肢の一つだと思います。

いずれにせよ、現物株を買うという行為は、今後の上昇を見込んでいるわけであり、株価が下落した場合、ダイレクトに損失となって跳ね返る現物株より、LEAPSの方が損失も限定されているので心理的にも余裕が生まれます。

また、株価が下落した際、現物株ではあきらめて損切りするか、神に祈るしか方法はありませんが、株オプションの場合は、損失が限定的なだけでなく、下落の場合もそれを補う手段が色々とあります。だから、冒頭で「将来的にはプラスで終えられる可能性が高い」と書かせていただきました。

この方法については、次回またアップさせていただきますね。本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

ありがとうございました!