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オプション雑談

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オプション取引に関する色々な話題について書いております。
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#カバードコール

LEAPSロング・プットはヘッジになるか!?

みなさん、こんにちは!いつも、こちらのnoteをご覧いただきましてありがとうございます。 昨年弱かった米国市場ですが、過去の例で考えると、今年は飛躍となる年(のはず!)。ただ、先日発表されたPCEは予想を超える悪化となり、年内に折り込まれていた金利の値下げも、今年の値下げはなくなるような予想もでてきて、2024年も不穏な年となりそうな予感です。 私も今後の上昇を予想して、2025年12月満期のSPYをLEAPSロング・コールしました。このSPYに関しては、2025年末まで

外国株式オプションの損益通算と損失繰越について(サクソバンク証券の場合)

日経225先物OP取引については、確定申告時に、雑所得の損益通算、損失繰越が下記により認められております。 ただ、サクソバンク証券が提供する外国株式オプション取引については、日経先物OP取引と同様に損益通算、損失繰越が可能なのか、ネット上の情報を調べても意見が分かれておりました。 今回、税務署で相談に乗っていただきましたので、その回答をご紹介したいと思います。ただ、今回の記事は、税務署の職員の方の意見を私が理解した範囲でお伝えしているので、正確ではない可能性がございますの

【ボラティリティ考察②】低ボラティリティ銘柄のプレミアム変化

今回は前回に引き続きまして、低ボラティリティ銘柄のIVとプレミアムの変化を確認してみたいと思います。表やグラフの見方が分からない場合は、前回noteをご確認いただければ幸いです。 今回は、低ボラティリティ銘柄になりますので、ロングストラドル、ロングストラングルを組んだ場合、利益はどうなるか?という感じで見ていただければと思います。 ①Cameco(NYSE:CCJ)カメコという会社は初めて聞きましたが、どうも世界最大手のウラン鉱山会社ということです。ATMストラドルは26

【ボラティリティ考察①】高ボラティリティ銘柄のプレミアム変化

以前、下記noteにて、ボラティリティの目安について書かせていただきました。ボラティリティの高い、低いの目安として、パーセンタイル・ランクを用いるのが有効ではないか?と。 今回は、その仮定が正しいかどうかを実際のボラティリティ、プレミアムの価格を1か月間記録して確認してみましたので、皆様にご報告させていただきたいと思います。 対象の銘柄今回の調査では、IV % Rankの高い銘柄を5銘柄、低い銘柄を5銘柄、合計で10銘柄を選定させていただきました。選定した基準は下記となり

【米国株OP】米国株オプションのすゝめ(インデックス投資家向け)

私は、日本個別株→日経225先物→日経225OP→米国株オプションという流れで投資してきており、オプショントレード自体は、同じ金融デリバティブである先物と親和性が高いものだと認識しております。 実際、日経225OPでトレードする場合は、デルタヘッジで日経225先物ミニ等を利用しますし、周りのトレーダーも日経225先物を主戦としている方が多かったです。 これは、日経225OPが日経平均に連動した指数をもとにトレードする商品であるから当然なのですが、現在、私がメインで実施して

【米国株OP】サクソバンク証券の現物決済方法について

サクソバンク証券で個別株オプショントレードをしていると避けられないのが現物決済です。サクソバンク証券では、「外国株式オプション取引ガイド」を発行して、現物決済方法について解説がありますが、よく理解できず、私も質問をいただくことが多いです。 実際、私もサクソバンク証券のCSに何度か問い合わせを実施したので、備忘録的に纏めておきたいと思います。 ただ、こちらはあくまでも私の(2022年7月17日現在の)理解であり、詳細はサクソバンク証券にお問い合わせをいただければと思います。

【米国株OP】LEAPSロングコールの魅力② ~ベア相場での対応方法~

前回のnoteでは、現物株を購入するよりLEAPSコールをロングする方が、優位性があることを説明させていただきました。 今回をオプショントレードを利用することで、下落(ベア)相場での対応方法について説明したいと思います。 将来的にはプラスで終えられると思ってます!私は、DISHという銘柄のLEAPS(満期:2024年1月19日)の22.5Cを、2022年4月11日に13.7ドルで購入しました。株オプションを100株単位となりますので、1,370ドルを支払って購入したことに

【米国株OP】QYLDを自炊してみよう!

最近、QYLDという米国ETFが結構話題のようですね。ネットの情報によると月間の分配金が10%を超える?とか。どんな理屈だろうと調べてみると、オプショントレーダーではおなじみのカバードコールによるプレミアムが分配金の源泉のようですね。 ならば、「運用会社に手数料払うくらいなら、QYLDを自分で作ればよくね?」ということで、QYLDを自分で組む方法をお伝えしようと思います! QYLDとはまずは簡単にQYLDのおさらいです。正式名称はグローバルX NASDAQ100・カバード

【米国株OP】サクソバンク証券の年間取引報告書と確定申告について

先物オプション取引をやっていると避けられないのが確定申告です。今回初めてサクソバンク証券を利用しての確定申告となりますが、これが日系証券会社と違って色々と面倒なんです💦 今回は自分の為の備忘録もかねて、サクソバンク証券の年間取引報告書と確定申告について纏めてみました。 私はサクソバンク証券では、米国株オプション(一般口座)しか実施しておりませんので、他のトレードは今回の記事の対象外です。詳細は、サクソバンク証券が発行している「確定申告の手引き」を参照ください。 年間取引

【米国株OP】ターバイ&カバコのフォローアップ(ローリング)について

これまで、米国株オプショントレードの3本の柱について説明させていただきました。 今回は、この戦略を実施する上で欠かせないローリングについて説明していきたいと思います。 ローリングとはローリングとは、現在建てている売り玉を決済して、新たに異なる権利行使価格のオプションを売りだてることを言います。ローリングは次の3つに分類されます。 上記はそれぞれ単独でも行われることもありますが、①と③を組み合わせたローリングアップ&アウト(今より高い権利行使価格の期先のオプションを売る)

【米国株OP】LEAPSダイアゴナル・スプレッド(第3戦略)

今回は米国株オプションの第3戦略であるLEAPSダイアゴナル・スプレッド(LDS)の話です。前回までに説明したターバイ&カバコをぐるぐる回すことでも十分なのですが、今回のLDSもかなり資金効率も高い優れたトレードですのでマスターしたい戦略です。 まずは、言葉の説明からさせていただくと、LEAPSとはLong Term Equity Anticipation Securitiesの略であり、通常のオプションは9か月以内に満期を迎えますが、このLEAPSは満期が1年以上先のもの

【米国株OP】カバード・コール(第2戦略)

本日はターゲット・バイイングに続く第2戦略であるカバードコールについて説明したいと思います。 前回のターゲット・バイイングの説明では、お得に株を買う方法について説明させていただきましたが、今回紹介するカバード・コール(通称:カバコ)は、ターバイによる現物株を所有した後に実施する戦略です。 カバード・コールとは カバード・コールとは、現物株の買いとコールの売りを同時に取る戦略です。 現物株を所有している場合、株価が下落して含み損となった場合、上昇と期待してずっと塩漬けにす

【米国株OP】リペア戦略

今週は手持ちのオプションも満期のものがなく、ノートレードとなりましたので、収支の報告はお休み!(ただ、含み損は改善) その代わり、今週、twitterでリペア戦略と呼ばれるものを知りましたので、ちょっと調べてみましたのでご報告です。 リペア戦略については日本語の情報はかなり少ないようです。本としては下記本で書かれているようですが現在絶版...メルカリでも高値で売買されているようです。 ブログでは、ダイスさんという米国OPで投資されている方が詳細に解説をしていただいており