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先人様ありがとう。そしてごめんなさいって思った話~交換留学日記#75~

明後日に大学の卒業式を控えております。16年間の学生生活ももう少しで終わり、特にこの4年間はあっという間でした。コロナもあって友達と遊ぶ時間は少なかったと思うし、「コロナが憎い」が口癖だった時間は決して短くありませんでした。

だけど、振り返れば楽しかったな、社会人になりたくないなぁという気持ちでいっぱいです。帰国してからの1ヶ月は大学の友人の中でも卒業後も特に仲良くしたい友達に声をかけて食事に行きました。半分以上はアルバイトに出勤してお金も時間も有効に使えた時間だったな。

こんちゃ!!今回もよろしくお願いします!

前回日本のパスポートに感謝した話について書きました。今回は少し視野を広げて先人様にありがとうと思ったことについて書きます。

それは、日本に対する好印象です。

留学期間の自己紹介は名前、出身国、専攻が基本です。日本人であると言うと、「Oh You're Japanese!!!」と好意的な反応をしてくれることが大半でした。具体的な国名の列挙は避けるものの、国によっては「あ~あそこね」などあまり興味なさそうな反応はよく見かけました。
(ぶっちゃけ僕もほとんどそんな反応してた)

だけど、アニメや食などといった日本文化に興味ある人が非常に多く、そこで僕の第一印象も守られたようなことも少なくありませんでした。笑

仲良くなった友達の大半は「めっちゃ日本行ってみたいんだよね~!」や「アニメが好き!」というのがアイスブレイクの入り口でした。

彼らが日本旅行をしたいと思う理由は「斬新な文化」です。この要因の一つに古くは豊臣秀吉時代に行われた伴天連追放令、江戸時代の鎖国などによって帝国主義国からの植民地支配を避けられたことが根源であると思います。

また、第二次世界大戦において枢軸国として世界中を敵に回し、挙句の果てに焼け野原になった日本でしたが、驚異的な景気回復で戦後30年で世界2位になったのは周知の事実ですよね。

この経済成長を支えたのは僕らの祖父母世代の方々による「不撓不屈」の精神である、と稲盛和夫さんの著書に書いてありました。何があってもどんな苦難があってもやり遂げるという熱い情熱を持って仕事に取り組んだ結果が石油危機まで続いた高度経済成長を支えたようです。

何度も何度も危機に瀕しながら、不断の努力によって邁進してきた日本。
これこそが現在、世界中から日本が愛されている大きな要因だと思います。

この著書を読み始めたころの僕は「出た、昔の人の精神論」とネガティブな印象を持っていました。モノや技術が豊かな21世紀に生まれた僕にとってこの考えは古臭く聞こえていました。

ただ、読み進めていくうちに「ごめんなさい、愚か者でした」と思うようになりました。

まず思ったのは、「自分は楽して何かを達成しよう」と甘い考えを持っていること。勿論、正しい努力で効率よく結果を残すことは大事かもしれません。ただ、先人のような固い意志はないかつ、頑張りが全然足りないと思わずにはいられませんでした。所謂ハングリー精神ですよね。

今年で2023年、石油危機が1973年であるため、高度経済成長から半世紀が経過しました。当時を支えた政治家や労働者の多くの方は恐らくお隠れになった方が大半かと思います。もし、彼らが存命であった場合、現在の日本を見てどう感じるのかな?

当時、春闘で毎年上がっていた給料はバブル崩壊後は横ばい、
世界時価総価額ランキング上位を占めた日本は今やトヨタ自動車だけ、
(これを使う企業は黒の可能性が高い)←個人の見解なのでお見知りおきを。
増税増税と物価高によってどんどん貧しくなっている日本人、などなど

現状を鑑みると、焼け野原から不撓不屈の精神で這い上がってきた先人様に失礼なような気がしないでもないです。

読み進めるうちにはっきり言って今の日本は恥ずべき姿であると思いました。

来月から社会人、ぶっちゃけ働きたくないし生きがい探しから始まるでしょうが、最低限叱られないように生きたいなって思います。

Have a nice day!

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