東京タワーと横断歩道(詩)
東京タワーに見下され 今日も学校怠いなあ
いつもの猫背で横断歩道を歩く
上り坂には勝てないな もう家帰りたいなあ
軽く息を切らして また遅刻してる
なんてしょうもない人生なんでしょうね
全て僕のせいだっていうから笑えてくる
なんで全てが色褪せて見えるんでしょうね
色眼鏡を外したいのに外せないんだ
空に吸い込まれたくて 手を伸ばしたけれど
空にも拒絶されちゃって 一人きりになって
風が吹くのを待ってる
何故だか涙が止まらない 今日の花粉凄いな
嘘がバレてやないか ヒヤヒヤしてる
その内夜は明けていくよ けど太陽も翳るよ
闇に魅せられて日の光浴びなくなってる
誰かと誰かの笑い声が 甲高く響いているけど
ヘッドホンで隔離して 一人きりのくせして
まだ寂しがっている
東京タワーに見下され 今日も学校怠いなあ
いつもの猫背で 横断歩道を歩く
上り坂には勝てないな もう家帰りたいなあ
軽く息を切らして また遅刻してる
きっと生涯こうさ また遅刻してる
きっと役に立たないさ また遅刻してる
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