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【もしドラ】もしドラクエの武器屋がサブスクリプションモデルを導入したら

どーも。くまぽん(@Dusthacker)と申します。

突然ですが「サブスクリプション」モデルを知っていますか。

ここ最近で話題になっているビジネスモデルで、身近ではNetflixやSpotify、AppleMusicなどの継続課金サービスが該当します。

このnoteでは、もしドラクエの武器屋が「サブスクリプション」モデルを導入したらどうなるかを考え、その特徴と重要性について理解してもらうことを目的としています。

ドラクエを知らない人でも十分理解できる内容になっておりますので、最後までお付き合い下さい!

従来の武器屋のビジネスモデル

まずは従来の武器屋のビジネスモデルをおさらいしておきましょう。

冒険を始めて間も無いころの武器屋の品揃えって大体こんな感じかと思います。

* ひのきのぼう:5G
* こんぼう:30G
* どうのつるぎ:100G

ドラクエの武器屋がどうやって利益を上げているのか想像した時、仕入れ値にいくらか上乗せした上で販売していると考えられます。

仮に販売価格の半額が仕入れ値とした場合の粗利は以下の通りです。

* ひのきのぼう:5G
  (粗利:2.5G / 仕入れ値:2.5G)
* こんぼう:30G
  (粗利:15G / 仕入れ値:15G)
* どうのつるぎ:100G
  (粗利:50G / 仕入れ値:50G)

当たり前ですが、武器屋は武器を売ることで利益が得られる訳です。

極端な話、一度武器を売ってしまえば、購入した勇者がどうなろうと関係ありません。

せいぜいその場で装備させてくれるか、不要な武器を半額で買い取ってくれる程度です。

・買ったはいいが装備できる仲間がいなかった。
・間違って同じ武器を2個買ってしまった。
・モンスターが強くなってきた為今装備している武器では歯が立たない

など購入後に不都合が出たとしても全て自己責任。明らかに勇者側の立場が弱いのです。


武器屋がサブスクリプションモデルを導入すると何が起きるのか

例えば、それぞれ販売価格の5分の1の値段で月額課金制を取ったとします。先程と同じ品揃えとした時、月額は以下の通りです。

* ひのきのぼう:5G
  (月額:1G / 仕入れ値:2.5G)
* こんぼう:30G
  (月額:6G / 仕入れ値:15G)
* どうのつるぎ:100G
  (月額:20G / 仕入れ値:50G)

3ヶ月利用してもらえれば利益が出る計算になります。

こうなった時、勇者側は武器を購入するよりも安くパーティに導入することができます。
(ひのきのぼうは4G、どうのつるぎは80Gもおトクに!)

さらには「ひのきのぼう…素手とほぼ変わらんやんけ!」と不満に思ったなら、1ヶ月で解約してしまえばいい訳です。

もし短期間で解約されてしまうと、武器屋はたまったものではありません。

彼らが利益を出すには最低でも3ヶ月は使用してもらう必要があります。

自ずと武器屋は勇者に3ヶ月以上使ってもらう為に勇者側に立った施策を迫られます。

「延長いただければ薬草を差し上げます」
「会心の一撃を出やすく改良します」
「ぱふぱふをサービスします」

のように、勇者の不満やニーズを察知し、自らアクションしていく事になるでしょう。

これまで武器屋が持っていた主導権が、勇者側に移る訳です。

ここまでの話では、勇者側にしかメリットが無いように思われるかもしれません。

しかし、武器屋側にも圧倒的なメリットがあります。もう一度料金表を見てみましょう。

* ひのきのぼう:5G
  (月額:1G / 仕入れ値:2.5G)
* こんぼう:30G
  (月額:6G / 仕入れ値:15G)
* どうのつるぎ:100G
  (月額:20G / 仕入れ値:50G)

もし6ヶ月以上利用してもらえた場合、従来の販売方法より利益が出ることは見ての通りです。

また、これまでの武器屋はいつ来るかも分からない勇者をひたすら待ち続ける必要がありました。

勇者がたくさん購入してくれた日はウハウハでしょうが、全く買ってもらえなければ利益が出ません。先行きが不透明だった訳です。

しかし、サブスクリプションモデルを導入することで、契約が延長し続ける限り安定して収益を得ることができます。

また継続して勇者の満足度を高く維持できていれば、「ひのきのぼう」から「どうのつるぎ」へのアップグレード依頼があることでしょう。

その日暮らしだった武器屋が安定した収入を手にすることができるのです。


ドラクエの武器屋に例えてサブスクリプションモデルについて説明させていただきましたが、いかがだったでしょうか。

サブスクリプションモデルは売り手・買い手両方が幸せになる可能性を秘めています。この事がより多くの方に伝われば幸いです。

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