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嘘が必要
嘘は面白いから
結局面白いから
多分自分の理想に近づくためには嘘がつけなきゃいけない
でも自分は嘘をつこうとすると一瞬途切れる
一瞬とんでるのかもしれない
嘘をつかないと決めた日があって
多分その日とそれ以降のしばらくの日のせい
自分の何も出来なさと何も無さが嫌になって
無理やり作ろうとした
本当に何も出来なくて本当に何も無くて
自分は何も無いからせめて嘘を無くそうとした
無くして作ろうとするのはドーナツの穴だけでいい
浴槽の上の暖色の灯りが暖色なのに目に痛かったうるさかった
目の奥と鼻の奥も痛かった
いたいたい
嘘をつこうとすると
あの日の自分
涙か汗か鼻水かもしくは風呂場の水分か
どろどろのめちゃくちゃの姿のあれが
覗いてる
眼球の白が
暖色の下で白で
目が合うから
ゆるさないって
目が合って
喉元にいる
ゆるしてくれ
嘘がうまくつけない
そんなはずない
そんなの覚えてるはずないでしょ
まさか
嘘つくなよ
全部嘘
です


そうそうふいつ
かしこ


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