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ボディソープは好きですか?

ちっちです。
今回はnoteの企画にチャレンジしてみたいと思います!


日々の習慣「体を洗うこと」。

習慣っていろいろありますよね。
「顔を洗う」や「歯を磨く」といった多くの人が行うもの。
はたまた「朝に散歩する」や「晩酌する」といった人によってやらないものもあります。
今回私が書くテーマは「体を洗うこと」。
ある恐ろしい思い出についてお話ししたいと思います。


石鹸派からボディソープ派へ。

あれは私が大学1年生の時のことです。
私の実家は関東ですが、大学は日本海側でした。大学入学をきっかけに親元を離れ、初めての一人暮らしが始まりました。
私の家はきょうだいが多く大学進学まで自分の部屋を持っていなかったので、初めて自分だけの空間を手にしました。
それだけではありません。
タンスも勉強机も家電も(親に援助してもらいましたが)、下宿先のものは全て自分のもの。
そして、シャンプーやボディソープも。

私の実家は石鹸派で、ボディソープは旅行の大浴場くらいでしか使ったことがありませんでした。
それも実家ではいつも同じ石鹸。
みなさま知っていますか。
石鹸って泡立てるのが大変なんです。
スポンジに石鹸をゴシゴシなすりつけてから泡立てなければいけません。
これが結構手間。
それと、いつも同じ石鹸なものだから鼻が麻痺して匂いも感じなくなってしまっていました。お風呂の時間が全く楽しくありません。
そして何より、実家の石鹸は弱アルカリ性でした。ボディケアには弱酸性がよいと叫ばれて久しい現代において、昔ながらの弱アルカリ性の石鹸を使い続けることに憤りを感じておりました。
そんなわけで、ボディソープというものに大変な憧れを持っていました。
ボトルをプッシュしてスポンジで揉めばふわふわの泡がすぐできます。
匂いの種類もたくさんあります。
シトラスの香り、ローズの香り、マリンの香り……。どの匂いも私にとって新鮮で選ぶのにとてもワクワクしました。
そしてボディソープの多くが弱酸性。
もうボディソープしかないっしょ!

こうして私は大学生活とともにボディソープ生活が始まりました。
ボディーソープの華やかな香りのおかげで私の大学生活は薔薇色に彩られていきました。


不気味なシミの出現……

自由でサイコーの大学生活が始まり7月を迎えた頃のことです。
梅雨真っ只中ではありますが、蒸し暑い日々が続いていた覚えがあります。
体を洗っている時気がついたのですが、なんと膝の裏側にうっすらと大きなシミができていることに気づきました。
まだ10代最後の頃です。
そんな時にシミだなんて、少し早すぎないか。
年齢的なものではないと思いました。
皮膚の茶色い変色はは私の中であの恐ろしい病気と直結していました。
癌です。
そして皮膚の癌は命に関わることがあると聞いたこともありました。
大学に入ってから楽しいことしかなくて頭にお花が咲いている状態でしたが、私は一気に恐ろしくなりました。
さっきまで脳天気に楽しいことしかしていなかった日々が霞んで、真っ暗になりました。
しかし、落ち込んでいる場合ではありません。
「病院に行こう。」
私はすぐに近くの皮膚科に向かいました。


皮膚科で判明した驚くべき真実。

正直、怖くて診てもらいたくない気持ちもありました。本当に最悪の診断をうけたら立ち直れないかもしれません。
しかし、もし初期のものなら治療することもできるかもしれません。
私は勇気を出して、皮膚科に向かいました。
ドキドキしながら皮膚科の先生に患部を見てもらい、最近色が濃くなってしまった旨を伝えました。

皮膚科のすごいところは患部を見るのはもちろん、深い傷がつかない範囲で患部の一部を取り顕微鏡で確認してくれるところです。
顕微鏡でお医者さんに確認してもらっている時、癌の細胞を見ているのかと私はひどく怯えました。
そしてお医者さんが見終わった後、確信したような目で私を見ました。
診断の時が来たのです。
私の緊張はピークに達しました。

ああ怖い。
これから闘病生活が始まるのか。
大学と両立できるのだろうか。
無理なら休学か、それも無理なら退学。
せっかく大学に入れたばかりなのに!
でもやれることをやるしかない。
運命を受け入れるしかないんだ!

私は覚悟を決めました。
真実を知る時が来たのです。
そしてお医者さんが遂に口を開きました。

「カビだね。」
「え?」
私は耳がおかしくなったと思いました。
お医者さんは繰り返しました。
「カビだよカビ。水虫みたいなもん。抗真菌薬を出すからね。」
なんと。
命の危機まで覚悟したのに、まさかのカビですって……。
というか膝の後ろにカビって、ちゃんと体洗えていなかったってこと?
毎日体を洗っていたつもりだったのに。
めっちゃ恥ずかしい。
何もいえなくなっている私にお医者さんはこう尋ねました。
「ちっちさん、からだ何を使って洗ってるの?」
「え?スポンジを泡立てて……」
「そうじゃなくて石鹸?ボディソープ?」
「ボディソープです。」
多分この時の私の顔はドヤ顔だったと思います。私の薔薇色の大学生活の象徴ですから。
お医者さんは眉をひそめました。
「ああ、それが原因だ。」
私は耳を疑いました。
お医者さんは続けました。
「ボディーソープってほとんどが弱酸性か中性なんだよ。でもそれじゃカビの原因になる菌が完全には落とせないんだ。みんな体には弱酸性がいいとか言っているけれど、弱アルカリ性の方がいいこともあるんだよ。」
「えええ」
私は衝撃を受けました。
私のハッピーな大学生活の原動力が原因でかびてしまっていたなんて。
そしてお医者さんは私にとどめを刺しました。
「これからは石鹸で体洗ってね。弱酸性を謳っていない普通の石鹸は弱アルカリ性だから、もうこんなことにはならないよ。お大事に。」


さらばシミよ。

処方された塗薬を塗って10日足らずでシミは完全に消えました。
恥ずかしい経験でしたが、恐ろしい病気ではなかったことに安堵しました。
そして、ボディソープをやめて石鹸派に戻りました。
芳しいボディソープとお別れするのは寂しかったのですが、久しぶりに石鹸の香りを嗅ぐとボディーソープにはないさっぱりとした清潔感があって、これもいいじゃんと瞬間的に心変わりした覚えがあります。
そしてその出来事から私の大学生活は、芳しいボディーソープの香りではなく石鹸のさわやかな香りが彩りはじめましたとさ。

おしまい。


何を使って体を洗うか。

いかがでしたか。
毎日の習慣である「体を洗うこと」。
日々丁寧に洗っていてもカビが生えてしまい、とてもショックでした。
一方で毎日丁寧に洗っているからこそ薄いながら色の違いに気づき、カビを発見できたのだと思います。
そして適切なアイテムで毎日体を洗うことで、今もカビを予防できています。
改めて体を洗うことは大切だと気づかされた出来事でした。

そしてもちろん、私は今も石鹸派です!

ここまで読んでいただきありがとうございました!
今回はこの辺で締めさせて頂こうと思います。

それではまた。

ちっち。

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