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かか 

今まで読んだことのない作家さんの本を読もう!と思っていろんな本をタイトル買いしてしまうのだけれど、多分、これもそんな一冊。


最初は読みにくくて、誰に話しているのかもわからなくて、薄い本なのに途中でやめようかと何回も思ってしまった……真ん中あたりからはイッキ読みに! 「かか語」(その家庭でしか通用しない言葉ってありますよね。ウチの場合、火災報知器の点検は「ファンファン」…岡田眞澄ではない、そういうちょっと間抜けな音に聞こえるので)が出てこない文章だったら、このうーちゃんの感情のうねりは伝わらなかったんじゃないかな。相互依存とはまた違う、母娘関係。「血のつながり」っていうけれど、なんて煩わしく纏わりつくものなのだろう。母親の手術についてSNSにウソを書き込む心境とか、なんかわかるよ、わかる! 私には生々しさが嫌悪にはならない作品で、一言でいうと「スゴい小説だなぁ」という語彙力ゼロの感想になってしまう💦

母親というと何年か前、新聞に「高校生の娘が彼と裸の写真」という見出しの相談がありました。

相談者は40代のお母さん。ふたりは小学校生のときに知り合い、今は別の高校に通っているけれどSNSを通して再会したらしいとのこと。彼氏はよく夕飯も食べにくるそうで、お母さんの評価は悪くないみたいです。ふたりには話をして注意もしたようです。今は真剣でも別れた後になにがあるかわからない〜リベンジポルノとか。しかし、私が気になったのはこれ!

しかし、娘がもう処女でないと考えると、どす黒い思いが消えません。

讀賣新聞(2017/4/3 )人生相談より


「ショック」とかではなく「どす黒い思い」って……ナニ?! これは娘に向けられたもの? 母親としての気持ち? まだ学生なのにとか、自分が高校生の時はそんなはしたないことッ!みたいな潔癖さや嫉妬心みたいなもの?  もう同じ「女」の立場になったのね、みたいな?  なんなんだろう?   父親は息子が高校生で経験者だと知ったら、やっぱり「どす黒い思い」を抱えるんでしょうか(。・_・。)??