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【雑談】失ったものを数えるな

生きていれば嫌なことの方が多いものです。

100できごとがあったら、90が嫌なことで、10が嬉しいことくらいの比率かもしれません。これは大袈裟ではなく。

歳をとってくると「過ぎ去ったことは振り返らないようにしよう」と思えてきます。振り返ってもその時間が返ってくるわけではないし、修正すらできませんから。ただこれ、感覚的な部分であって。


気持ちの面では納得できることがあるかもしれません。ただ、それをしたからと言っても、所詮は過ぎ去ったこと。これからの人生に何か良い影響を与えるか?と言われると、確率論的には……という感じ。

だったら、ポジティブな面だけ見続けていけばいいじゃない!というのが、ここ最近の感性になってきています。


40歳を目の前にして感じた変化

まだもうちょっとかかりますが、着々と40歳に近づいています。俗にいう「不惑」ってやつです(僕は全然信じてないですが)。

10代、20代と、そんなに良い人生を過ごしてきませんでした。いや、30代もここまでそんなに良いものではなかったかもしれません。でも確実に30代の方がいいとは言い切れるようになったのは「終わったことは、もう過去のこと」と割り切れるようになったから。


これが若い頃はできなかった。成功に縋ってしまったり、失敗を認められなかったり。まあ人間なんてそう簡単には変われないし、今でもそんなに基本的な思考自体は大きく変化していないかもしれません。


でも、年々ストレスからはかなり解放されている実感はあります(ほんとうにたまにですが、クソみたいな人物に出くわすとダメですが)。僕は30代も後半に差し掛かりますが、ここ最近ある曲を聴いて「あ、今モヤモヤしていた感覚はこれだったんだ」というのがわかりました。




「失ったものを数えていた」


人生いまや100年時代と言われています。医療従事者として、毎日検体に触れている身からすると「そんなに寿命なんて伸びてないぞ」って思っちゃいますが、確実に病気と戦える武器は増えてきています。


しかし、身体がアクティブに動けるのは、昔と今、そう大きくは変わらない。70代でもバリバリ現役だぜ!って人もいますが、それは少数派でしょう。だいたいは老け込んできています。


だから「時間」という概念が年々変わってくる。


・もっと結果を出さないといけない
・いい人生になるように努力しないといけない
・身体に悪いことはしないようにしよう
・なんであんなことやってしまったんだ
・あの時、もっとこうしておけばよかった


焦りや後悔の感情ですね。

現在進行形であればまだいいんです。ただすぎた時間に対する感想みたいなものって、考えても解決しないんです。同じ過ちを二度繰り返さないことは大事、とはよく言われますが、それは自分の歴史を遡ったとしてもカイゼンできるところではない。その場で修正しないと、結局は同じことをやるので。


そういう「失った時間や努力」って、戻ってこないんですよね。わかりきっているんですが。でも、人は過去に縋りたくなる瞬間がある。これが性なのかなと。


しかし、「失ったものを数えるな」です。
いまあるものが全てなんですよね。


過去も未来も。「今」の積み上げでしかない。


これが理解できて、自分の中で腹落ちすれば、自ずとマインドは変わってくるのかなと感じているところです。


これに気づくのに年齢は関係ないかもしれません。
経験が豊富なら、たどり着けるステージだとも思います。


もしかしたら後ろをみると、栄光があるかもしれない。


もしかしたら後ろをみると、失ったチャンスがあったかもしれない。


でも全部、過ぎ去った、終わったこと。


前だけ見て、突き進んでいきましょう。




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