もしもいにしえの文豪が今を生きていたら、生き残るのは誰だ?
新型コロナウイルスが蔓延して、今や世界中が上を下への大騒ぎだ。検査はするのがいいのか?しすぎちゃ駄目なのか?マスクはどこに行けば手に入るんだ?消毒用のアルコ-ルはホワイトリカ-でもいいのか?晩酌で体内をアルコ-ル消毒してるから感染しないという酒飲みの論は真実なのか?云々。
ところで、先日、市立図書館で「文豪 どうかしてる逸話集」(進士素丸著、株式会社KADOKAWA発行)なる本を借りた。
太宰治はガチの人間失格野郎だった。中原中也は酒乱。芥川龍之介はナンパな色男。夏目漱石はメンタル弱めの引きこもりetcetc。こpんな話が盛りだくさん。
さて、この中で紹介される泉鏡花、超神経質で面倒くさい。刺身などなま物には手を出さない。大根おろしでさえ煮て食べる。アンパンだって表裏焼いて食べる。手が触れた場所は捨てる。料亭の料理も、持参のアルコ-ルランプと鍋でごった煮にして食べるという徹底ぶり。
これに似た面倒くさい文豪が森鴎外だ。細菌学を学んだことで湯船の中の最近の数を考えて風呂に入れなくなった。野菜や果実も火を通したものしか口にしなかった。ちなみに鴎外の好物は、熱々のご飯の上に饅頭を乗せお湯をかけて食べる「饅頭茶漬け」だったとのpこと。
一方、宿舎を追い出されて路頭に迷っていた菊池寛。彼を引き取り援助したのは成瀬成恭だが、「菊池はズボラで風呂に入らない」と聞いていた成瀬の奥方は「毎日風呂に入ること」と釘を刺したのだそうだ。
貴方はどう思う?このパンデミックで生き残るに必要なのは清濁併せ呑む強さなのか?それとも石橋を叩いて渡る慎重な心なのか?
ちなみに強烈な目力でも有名な川端康成。家賃の催促に来た大家を、黙って見続けて退散させた。借金のために菊池寛を訪ね、無言のまま菊池寛を凝視し金を出させた。挙句の果てには、家に入った泥棒を何も言わずにジッと見つめ、目力だけで退散させたという話もある。
私は目力を鍛えようと思う。ノ-ベル賞作家並みの目力を養えば、少々のウィルスなんぞ退散させられるに違いないと思うのだ。
呑んでるから言えることだ。
※ 文中のエピソ-ドは「文豪 どうかしてる逸話集」より抜粋しました。
おわり
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