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モリッシー、一生愛す……でも食肉はやめられないごめんね

11月28日の夜、モリッシーのライブに行ってきた。6年前、高2でザ・スミスに出会ってから、モリッシーを生で見るのは長年の夢だった。
(世の中にはもっと長い間待っていた人達がいることは承知だが、22年間生きてきての6年というのは相対的に考えて長年と言ってもいいただろう。少なくとも私には「長年」だった。)


色んなジャンルのロックを聴き、様々なミュージシャンを推している私だが、その中でもモリッシーは1番特別な存在である。なぜなら、モリッシーは人生で初めて好きになったロックミュージシャンだからだ。そして陰気で反抗的で鬱っぽくて、ニヒリズムとシニシズムの中間地点で彷徨い、若さと時間をただ呼吸することに費やしてたクソみたいな高校時代に明かりを灯してくれた存在でもある。モリッシーの詩は私の孤独を少し埋めて、慰めてくれた。大袈裟ではなく命の恩人だと思っている。
(初めて"There Is The Light That Never Goes Out"を聴いた時に号泣しながらYouTube動画に上げたコメントがまだ残っていたりする、ちょっと恥ずかしい)


さて、肝心のライブだが、身長160cmの私は大きな男の人に視界を遮られ、正直満足に見ることは叶わなかった。悔しい。隣にいた私よりも背の低いご婦人はもっと悔しい思いをしただろう。次のスタンディングライブ用に厚底ブーツでも買っとくべきかもしれない。

しかしそんな遮られた視界の先にも、確かにモリッシーはいた。相変わらず胸元を広く開けて、若い頃ほどではないがクネクネして歌っていた。声も全然変わっていなかった。私が何度も何度もYouTubeで見たスミスのステージ動画そのものだった。感動してちょっと涙が出た。 

この日のモリッシーはえらく機嫌が良かった。渋谷のタワレコやディスクユニオンのおかげだろう。あとは楽屋に差し入れられた大量の酒のおかげもあるかな。豊洲PITの隣にあるBBQ場で肉が焼ける匂いを、モリッシーの鼻がキャッチして怒りでもしたらどうしようと思っていたが、杞憂だったようだ。

18曲中6曲がスミスの曲だったと思う。個人的に"Please, Please, Please Let Me Get What I Want"を聴けたのが嬉しかった。昔から聴いてる大好きな曲だし、辛い時期に寄り添ってくれた曲のひとつだから。

前述の通りモリッシーは上機嫌で、MCでもよく喋った。ある時、モリッシーがこう言った。

"People think I am a singer. No, no no no, I am psychiatric. I am your psychiatric. Too bad for you."
(聞き間違えがあったらごめんなさい。)

機嫌のいい口から飛び出したジョークだったに違いない。でもこの言葉を聞いた時、すごく納得した。モリッシーには高校時代、精神的に支えてもらったし、命を救ってもらったとさえ思っているので、「精神科医」という言葉はなかなか的を得た表現だと思った。また、モリッシーの口からこの言葉が出てきたことで、モリッシーを推していてたこの6年間を肯定された気がして嬉しかった。こう、上手く言えないけど……とにかく嬉しかったんだ。

そして、モリッシーのこと一生愛そうって思った。味の素の調味料にはこれからもお世話になるし、大好きな食肉は止められないけど、何があってもモリッシーのこと愛していよう、って思った。過激お騒がせモリッシーが世界を敵にまわしても、私はモリッシーのことを愛していよう……って。




自己満モリッシーライブレポ、以上!
レポですらない気もするが、まぁいい。しばらくたってこれを読み返した時、モリッシーに初めて会った時の幸せな感情を呼び起こすことができればそれでいいんだ。


こんな感じで、ここには書き残したいことを日記のように綴っていこうと思う。もしここまで読んだ方がいるとすれば、その方はお分かりだろうが………………私は文才能力の欠けらも無い。学生時代本をあまり読まなかったのを後悔するほどには、無い。しかしまぁ、あくまでこれは「日記」なので、最低自分が分かれば問題ないだろう!
ということで、また何か書き留めたいことが出来たら綴りに来よう。


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