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自分で選択していく力

こんにちは。

今回は、自分で選択していく力をテーマに書きます。

これからの社会では、特に必要になってくる力となるでしょう。

昭和、平成(初期)までは、家族、会社(学校)、地域というコミュニティが存在していましたが、今は、家族以外のコミュニティはほとんどなくなっていると言っていいでしょう。
残っている家族ですら、以前と比べると弱まっているように感じます。

将来がどうなるかは、はっきりとは分かりませんが、少なくとも以前の日本のような社会には戻らないということだけは言えるでしょう。

では、その点を踏まえながら書いていきます。


日本では選択肢なくても生きられた

まず、これまでの日本社会は、自分で選択をしなくても生きていく事ができる社会でした。

生まれてから、ある年齢になったら学校に行って、受験を経て、高校、(人によっては)大学に進学します。その後、就活を経て、内定をいただいた会社に定年まで働いて、老後は退職金と年金で生活するというのが一般的でしょう。
社会人の途中でお見合いや職場結婚を経て家庭と子供を持つことになり、持ち家を購入し、退職とともにローンを返済して、悠々自適に老後を暮らします。
数多くの書籍で紹介された以前の日本のライフスタイルではないでしょうか。

しかし、今の日本では、上記で紹介したのは、夢物語になりつつあります。日本で生活していたら、言葉で説明できなくても実感していると思います。

私自身、30歳近くになるまで、上で紹介したライフスタイルを夢見た幻想を抱いていました。
社会人になりたくないから、とりあえず自分の興味のある学科がある大学に進学して、不採用通知を何通も喰らった落ちこぼれの自分に内定という光を与えてくれた会社でなんとか定年まで歯を食いしばって働こうと考えていました。
こんなライフスタイルに自分の選択はありません。杓子定規な考え方しか持っていませんでした。

社会情勢の変化

上記で紹介したライフスタイルは社会情勢の変化に伴い一部の人でしか経験できない夢物語とかしています。

下記で紹介する終身雇用の崩壊、未婚の増加、IT技術の進化によるところが大きいと考えています。

そして、社会情勢の変化の中で必要な力について考えます。

それでは1つずつ紹介します。

終身雇用崩壊

トヨタの豊田章男社長(現会長)が「終身雇用の維持は困難」と発言した事が記憶に新しいですが、新卒一括採用、年功序列、終身雇用といった日本の正社員雇用における慣習は崩壊しつつあります。

下記のマイナビの転職意識調査によると2022年の転職率は7.6%と調査を開始した0216年以降で最も高い水準だそうです。
2016年の3.3%から年々上昇しています。

もちろん、マイナビの調査ですから、ある程度高い数字を出しているのでは?という疑問はあるとは思います。
なので、厚生労働省のデータを見てみると2022年で7.3%とそこまでの誤差はありませんでした。

10年も経たないうちに転職率が倍以上になっていることを考えると、それだけ1つの職場にこだわらないという考えの人が増えていることの裏返しでしょう。

私自身も2回転職を経験しました。新卒で入社した会社は、「忘己利他」の精神を非常に大切にする会社でした。お客様のことを第一に考えて、己を犠牲にして、日々の仕事に励みなさいという社訓の会社でした。

年に1回の研修では、精神を鍛えるために真冬の非常に寒い時期にふんどし1枚で水に入ってお経を読むという研修を行なっていました。
労働環境、人間関係も良くなく、最終的に適応障害になり、最終的に退職しました。

「忘己利他」は、「もうこりた」と読みますが、まさにその通り「もう懲りた」という感じで、次の転職先を決めることなく半ば逃げるように退職しました。

今の転職者は、仕事内容、人間関係、低い給与にもう懲りたと思って転職する人が多いと思います。
ただ、今の職場からさらに自分のスキルを高めるために新たな場所を見つけるために退職するために退職する人もいるでしょう。

いずれの転職理由にせよ、転職市場が活発になっていることは事実でしょう。

年功序列と終身雇用が崩壊しつつある今、転職にせよ、独立にせよ自分から新たな場所でより良い環境を求めて動くことは非常に大切なことだと思います。

未婚の増加と少子高齢化

以前と変わったことの一つとして、未婚の増加とそれに伴う単身世帯の増加でしょう。

以前は、お見合い婚が主流であったため、40代、50代の未婚者の割合は非常に少なかったです。

厚生労働省のデータを見ると1990年の50~54歳男性の未婚者の割合は4.4%、2015年は、20.9%と右肩上がりで増え続けています。

以前は、お見合いなど地域、職場や家族のつながりなどから結婚に至るということもありましたが、今となっては、上記コミュニティはほぼ壊滅していると言っていいでしょう。

さらに結婚に至っても3組に1組は離婚すると言われています。年間あたりの離婚数を結婚数で割った特殊離婚率で求めるとこの数字が出てきます。一方で、人口千対離婚率の普通離婚率は減少傾向にあります。

何が言いたいのかというと、結婚しても離婚してソロに戻る可能性がある点です。特に近年は熟年離婚が増加傾向にありますから、結婚してパートナーだけに依存するのは非常に危険ということです。
実際、悲しいことに男性の自殺と離婚は非常に高い相関関係にあるということが指摘されています。
今、高齢者の孤独死が社会問題になっていますが、孤独死している高齢者の方でも以前は既婚者だった方も多かったのではないでしょうか。パートナーとの死別、離別を経験し、家族と疎遠になったなど複合的な原因で孤独死が起きているように思えます。

生きているとどんな事があるか分かりません。就職、転勤、結婚と離婚、被災など思いがけない事が起きるものです。
私自身、子供の頃には、まさか東日本大震災を仙台で経験し、コロナ禍の中で転職して今は地元から遠く離れた香川県の高松市に住んでいるということは思ってもいませんでした。

結局は、独身、既婚者など今がどんな状態であれ、1人になった時に自分自身が自立して生きていけるように選択をして生きていく力は今後非常に大切になっていくことでしょう。

そのために非常に重要なことはこれから述べることです。

IT技術の発達

今のIT技術の進歩は非常に目覚ましいものがあります。

遠方に住んでいてもTeamsやzoomなどでカメラ付きで会話や会議を行う事ができますし、SNSを通して自分自身が発信者になることも容易になりました。

また、IoTが日常のさまざまな場面で用いられており、意識していない中でも多くの恩恵を授かっています。

IT技術の発達したことは転職や恋愛、結婚について人々の意識を大きく変えています。

ネットが発達していない時は、転職活動には、ハローワークのような施設に足を運んで紙媒体の求人票を確認して転職活動を行なっていたようです。

それが、ネットが発達した今はマイナビ、リクナビなどの転職サイトが充実していますし、登録すればプロの転職エージェントを利用してより効率的に転職活動を進める事ができます。

恋愛、結婚に向けた活動も今やマッチングアプリが主流です。登録さえすれば、同じアプリに登録している異性のプロフィールや趣味などを確認しながら相手を探す事ができるので、人によっては非常に便利なツールでしょう。

しかし、転職サイトやマッチングアプリに共通する事があります。

それは、選択肢が増えた事です。

いろんな会社の求人を一度に探索できる、登録している異性の情報を一度に探索できるということは一見便利に見えます。

しかし、選択肢が多いということはもっといい条件はないかなと高望みして結局は決める事ができない可能性も大いにあります。
ジャムを使った実験が有名ですが、選択肢が多くなればなるほど結局選択しづらくなるという「選択回避の法則」です。

現代社会は、自由度が高くなった分だけ選択肢は増え続けていますから、常に選択して切り開いていく力は必要になるでしょう。

生き方のレールは様々

今の時代、生き方のレールは本当にさまざまです。

一流大学を卒業して、一流企業に入社した、結婚したからといって、幸せな人生になるとは限りません。

幸せ定義は人それぞれだからです。

ただ、一つ言えることは、人生は選択の連続で、今の時代は選択肢が増え続けている分だけ、物事を選択する力の重要度は非常に高まっていることです。

ダーウィンの名言があります。
強い者、賢い者が生き残るのではない。変化できる者が生き残るのだ。

人生のライフステージにおいて、状況は常に変化していくものです。

その変化に適応するためにも、毎日の時間を大切にしていきたいです。

私自身、まだまだ時間を無駄にしてしまったと感じてしまうことはたくさんあります。

どんな立場であれ、自立して生きていけるように今の時間を大切にしていきたいです。

記事は以上になります。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。



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