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えんとつ町のプペルが爆発的ヒットをしない理由を考える

あんたもえんとつ町のプペルを見たかい?

えんとつ町のプペルの作者である西野亮廣さんが運営しているオンラインサロンの「西野亮廣エンタメ研究所」のメンバーの中には13回も見ているってツワモノもいるくらいなんだけれども、興行収入は一度もトップには立てていない。

先週の動員数では銀魂がトップに立って鬼滅の刃超えをなしている。すげぇ。

銀魂が立ててえんとつ町のプペルが立てていないってのには理由があるはずだよな。

今回はえんとつ町のプペルが瞬間風速でもトップに立てていない理由についてかんがえてみる回だ。

アニメって本当にムズいなぁ。

興行収入が高いアニメをおさらいしてみる

まずは過去に受け入れられているアニメ映画を興行収入でおさらいしてみよう。

1 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 東宝/アニプレックス 357.9 2020/10/16 *
2 千と千尋の神隠し 東宝 316.8 2001/07/20 *
4 アナと雪の女王 ディズニー 255.0 2014/03/14
5 君の名は。 東宝 250.3 2016/08/26 *
7 もののけ姫 東宝 201.8 1997/07/12 *
8 ハウルの動く城 東宝 196.0 2004/11/20 *
12 崖の上のポニョ 東宝 155.0 2008/07/19 *
13 天気の子 東宝 141.9 2019/07/19
※2020/01/13現在  

アニメ映画ってすげぇな。
実写映画をはねのけて興行収入トップ10のなかの6つがアニメ映画なんだな。
ちょっとおもしろいと思うのが、6つの内5つが日本アニメなんだよな。

日本のアニメはそれだけ日本人に特化して作り込まれているってことなのかもしれない。

その意味ではトップ10の中で唯一海外のアニメとしてランクインしているアナと雪の女王に注目することでその意味を紐解けるのかもしれないと思わないかい?

アナと雪の女王がヒットした理由

アナと雪の女王がヒットした理由を考えるためにアナと雪の女王のテーマってやつについて考えてみよう。

あの作品はいわゆるプリンセスものってジャンルになると思う。

ディズニーはプリンセスものとして古典に当たる作品をいくつか持っているじゃんか。

・白雪姫
・シンデレラ
・眠れる森の美女

これらのプリンセスものの共通点は「王子様」って役だと思う。
つまり、徹頭徹尾女性は「助けられる」存在ってわけだ。

ところがアナと雪の女王はその構図がちっと違う。
アナ(女性)がクリストフ(男性)を助けたり、アナ(女性)をエルサ(女性)が助けたりしている。

バッチリ女性が誰かを助ける物語ってわけだ。
こいつは明確に「女性」をターゲットに作り込まれた物語なんだよな。

えんとつ町のプペルのターゲット

そんじゃあえんとつ町のプペルのターゲットって誰だったんだろう?

子どもたちだったんだろうか?

そこには若干の違和感を感じるんだよな。
だって、こども受けする作品ってのを思い起こしてみると、あまりにもえんとつ町のプペルには「不思議」も「ワクワク」もないんだよ。

プペルの存在が不思議って思うかも知んないけれど、そもそも「そんなもんなのね」で受け入れられる感じの不思議に過ぎない。

ドラえもんが出すひみつ道具のような不思議とワクワクがプペルにあるかって言うと違う気がすんじゃん?

じゃあ、夢見る大人たちがターゲットなのか?

それはもしかしたらそうかも知れない。
でもだとしたらだよ?
ターゲット絞りすぎじゃね?

今の世の中、夢見る大人なんてどんだけいるんだって話だ。
大半のヒトは夢を諦めたことすら忘れて過ごしているんじゃないか?

西野亮廣さんの他のヒトと違う活動が叩かれた姿とプペルやルビッチの姿を重ねて見るヒトはある程度はいると思う。
でもそれは西野亮廣さんのファンだけができる楽しみ方なんだよな。

今の所、えんとつ町のプペルは興行収入ランキングでトップ10に入るような勢いはない。

俺自身は西野亮廣さんのファンではある。
でも映画えんとつ町のプペルのファンかって言うと多分違う。
絵本のファンではあるけどね。

なあ、あんたはどう思う?

あんたにとっての映画えんとつ町のプペルの総括ってどんなものになりそうだい?

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