マウンティングという状況
あんたはマウンティングってとられたりとったりしているかい?
ぶっちゃけさ、俺はオッサンだって自覚する様になる年齢になってからマウンティングって感覚とは無縁の生活を送っていると思うんだ。
経験値って意味で行くと多くの若者よりも量だけは積んでいることになるので、若者からマウンティングを取られることって経験上ほとんどない。
今の若者ってネットで情報をものすごく多く取得しているから、俺のようなオッサンにマウンティングとってきても、リスクこそあるけれど、メリットなんてもんは感じていないからだと思うんだ。
まあ、それよりも俺からマウントとってもなんにも達成感なんて得られないだろうしなぁ。
逆に俺よりも年配の諸先輩方からすると、俺なんてやっぱり取るに足りないから、わざわざマウントとっても何の満足感も得られないと思うんだよな。
ところが若者同士だとそうも行かない。
だって、これからの時を切磋琢磨していく競争相手そのものなんだもんな。
今回はマウントをとりに行くって言う感覚について考えてみる回だ。
ちっと俺たちの生き抜く術ってやつについて考えてみようぜ。
マウンティングを取りたいという欲求
今回、マウンティングについて考えてみようって思ったっきっかけをくれたnoteがある。
結構読ませるnoteだと思うんだよ。
なるほどなるほど。
確かに若い頃には「俺はお前よか考えている」的な表現をするやつって結構普通にいたと思う。
本当に若い頃はそう言う友人たちと「確かにその面で俺は考えが足りてない」って言ったり「いやいや、それは考え方が一方的過ぎないか?」って言ったり、スゲーいろんなディスカッションをした気がする。
本当にジャックナイフの様に抜き身の刀のようにお互いの意見をぶつけ合っていたんだよな。
今にしてみれば考えがたい行為だ。
当時の自分には「お前、その言い方で相手が変なこと考え始めたらどう責任取るんだ?」って問い詰めたい感じすらある。
その時の友人たちには感謝しかないよな。ホント。
でね。
その時の話を思い出してみると、俺の欲求はどこにあったんだろうって思うんだ。
「相手をやり込めたい」なのか?
「相手に聞いてもらいたい」なのか?
多分だけれども、やり込めるって達成感というか陶酔感というか、それが0だったのかって言うと、多分違う。
自分がそれなりの存在だってことをその友人たちとのやり取りの中で感じ取っていたかったってのが実情なんだろうと思うんだ。
それがマウンティングを取りに行くって行動になっていた可能性は否定できないと思う。
でね?
スピカさんのnoteを読んでいて思ったわけよ。
あり?俺はそう言うことに快感を求めていたんだっけ?ってさ。
マウンティングをとる快感
考えてみるに、俺は確かに若い頃は他者より先へ!って思いて生きていたような気がする。
ガキンチョのころから団塊ジュニア世代ってことで競い合う相手には不自由しなかったし、そいつらよりも優秀でなければ生き残ることもままならなかったしね。
その状況は相手よりも優秀であるということを感じることは「生き残る」快感そのものだったんだと思う。
それが相手を言いくるめる快感ってのにつながっていたってのがもしかしたらあるのかもしれない。
でもね。
逆の意味で俺に感動を与えることがあったんだ。
マウンティングを取られる感動
就職試験で、とある会社を受けたときに、その会社に入ろうとする学生同士でディスカッションをしなさいってやつがあったんだよ。
忘れもしない。その時のディスカッションテーマ。
「日本にはどれだけの銭湯があるか」だった。
意味がわかんないだろ?
このテーマの設定目的は何なのか?
当時の俺には理解できなかった。
結論から言えば、その答えのないテーマに対して「どう理論展開するか?」ってのと「どう相手の意見を取り入れるか?」って能力を見られたんだよね。
当時の俺はそのことをうまく消化できずに、ディスカッション相手の女性に理論的にけちょんけちょんに言い負かされてしまった。
女性に言い方じゃなくて理屈でコテンパンにされた経験をその当時は持っていなかったんだけれども、思ったんだよ。
すげぇやつがいくらでもこの世にはいるってさ。
その意味ではその時にその女性にマウンティングされたことは俺の人生にとって価値あることだったと思うんだ。
シンプルにそのヒトを今でも尊敬しているからね。
きっと偉くなってんだろうなぁ。
ってか偉くなってもらわんと、周りのヒトが幸せにならんと思うわ。
でさ、思うんだ。
マウンティングを取るって目的じゃなくて、正解を共有するためのコミュニケーションを取る能力って世の中にとって欠かし難いんじゃないかってさ。
彼女は間違いなくその能力を発揮していたと思うんだよ。
なあ、あんたはどう思う?
俺たちは誰かを負かすために生きているのか?
誰かを活かすために生きているのか?
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