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少子高齢化に対応するためのあがき

少子高齢化社会って事あるごとに聞くキーワードだよな。

実際、この少子高齢化って現象そのものは医療の発展とともにどうやっても進んでしまうことだってことなんだよな。

なんで医療が発展すると少子高齢化になるのかって?

そうか。それなら今回はこの少子高齢化ってやつについてあーだこーだと考えてみようか。

俺たちと俺たちの子どもたちがどんな未来に向かっているのか。
改めて考えてみようぜ。

少子高齢化の進みっぷり

いまさら言うまでもないが、日本の少子高齢化はエゲツないくらいの勢いで進んでいる。

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出典:https://www.mof.go.jp/zaisei/reference/index.html

直接の出どころは財務省だけれど、元データは国勢調査だから、まあ信頼に値する情報ってことになると思う。

2019年の時点で65歳以上人口が全体の3割弱ってことだ。
2065年に至っては65歳以上人口が全体の4割弱にまで増加する。

今と同じように65歳で労働しなくなるような動きを前提とすると、国民の半分しか働いていない状態が出来上がるってスンポーだ。
※2019年の状態ですでに55%しか働く世代が居ないって状態って結構エゲツないよな。

少子高齢化の原因

改めて、少子高齢化が何で起きるのか?

それは冒頭にも触れたように医療技術の発展が直接の要因と言えるんだよね。
なんで医療技術が発展すると少子高齢化が進むのか?

まず、シンプルにお年寄りが長生きになる。
医療が発達するんだから、寿命が伸びるってのは必然ってもんだよな。

でも、それだけなら高齢化が進むのはわかるがなんで「少子化」するのか。
こいつも医療技術の発展が関わっている。

まずは一人の女性が産む子供の人数の推移ってやつを見てみよう。

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出典:https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/data/shusshou.html

チットばかり古いデータだけれども、2016年の時点で1人の女性が産む子供の人数は1.44人って状態らしい。

1949年の時は4.32人も子供を産んでいたんだそうだ。
なんでこんなふうに子供の出生数は下がってきているのか。

晩婚化だの、子供の養育費の高騰だの、ありとあらゆる要素が絡み合っているが、その根っこにあるのが医療技術の発展だと思うんだ。

なぜって?
まずは出産ってのは命の危険を伴うリスクがあるライフイベントだってことを思い出してみよう。

特に晩婚化が進んだ今、高齢出産のケースは確実に増加している。
高齢出産は出産のリスクを増加させてしまう。

つまり、出産ってのはリスクヘッジの観点から言えば、出来る限り回数を減らしておきたいイベントってわけだ

ところが昔は医療技術がそれほど発展していなかったから乳幼児の死亡リスクがものすごい高かった。

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出典:https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00406/

昔はざっくり15%もの乳幼児が亡くなっていたのに対して、2017年時点での乳幼児死亡率は0.19%。

昔に比べて、子供は格段に大人になれる確率が上がったってわけだ。
そうなってくると、出産のリスクをとって子供の数を増やす必然性が薄れてしまうってのは理屈だよな。

少子高齢化の問題

なんで少子高齢化が悪いのかって言えば、働く人数がシンプルに減るので、日本の経済が停滞しちまうからだ。

俺たちは今、資本主義経済を前提とした社会に暮らしている。
この資本主義は成長こそがすべての問題を解決するという神話の上に成り立っている主義だ。

今の所、それ以上に人々から信用されている神話はないので、俺たちはその神話に則っていろんなことを判断していっている。

つまり経済成長しないってことは、すべての問題の根っこってわけだ。

でも、さんざんパラ言ったとおり、少子高齢化ってのは必然であって避けようがない。

ではどうすれば良いのか?

一つは俺たち日本人の生産性を向上させるってこと。
生産性が上がれば、生産人口が減ってもそれを補って成長できるからな。
ただ、こいつはAIとバイオテクノロジーの発展によって深刻な貧富の格差を生み出すかもしれないって要素を隠し持っている。

一つは働く年齢を引き上げるってこと。
無理やり生産人口を増やすって発想だ。
医療の発展によって健康的な老人は増えるだろうから、現実解の一つではあると思う。
ただし、こいつにも課題はある。
俺たちは俺たちの親の世代にあった終身雇用なんて状況からはかけ離れた世界にいるってことだ。

つまり、働く期間を伸ばすってことは、今までよりもより広範なスキル習得が必須ってことだ。

そのために俺たちは40になろうが50になろうがはたまた60、70、80と常に新しいことに挑戦し続けなければならない。
それほどの柔軟性を俺たちはどうやって確保していけば良いんだろうね?

一つだけ言えるのは、生産性の向上や自己改革をし続けていかないと、近い将来に日本の経済は立ち行かなくなるってことだ。

なあ、あんたはどう思う?

俺たちは、それだけの変化についていくことを楽しんでいくために何が必要なんだろうな?

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