カッコいいの美学
あんたはカッコいいってどういうことだと思う?
こんな記事を読ませてもらったんだ。
なるほど。
確かにカッコいいジジイはいくらでも思いつくけれど、カッコいいババアはあんまり思いつかない。
幻海とか?
Dr.くれはとか?
いるにはいるんだよな。
芸能界に目を向けてみると夏木マリさんとか?
でも圧倒的に少ない。
アニメを始めとした物語でも芸能界でも「美しい」を維持した老齢の女性は描かれることはあっても「カッコいい」を極めた女性ってのは極めて少ない。
これは女性というでっかい属性に対して俺たちは男女にかかわらず「美しさ」を求めているということなんだと思う。
そこではたと考える。
「カッコいい」ってなんだ?
今回はカッコいいって状態について考えてみる回だ。
ちっと、俺たちがカッコつけるってことを考えてみようぜ。
強さというカッコよさ
まずは年齢という枠組みなしでカッコいい女性ってどんなんだろう?と考えてみる。
ぱっと思いつくところで行けば、例えばミカサ・アッカーマン。
シンプルに強いということでカッコよさを感じるわけだ。
いや、もちろんヒロインとしての立ち回りにも魅力は感じるけれど、それは「カッコいい」じゃないと思うんだよね。
でね。
じゃあ、ミカサがだ。
年老いて「強さ」を失ったときにだ。
「カッコいい」と俺たちは感じられるのか?
たぶん出来ないと思う。
あくまでミカサの「カッコいい」の本質はその「強さ」によって表現されていると思うんだよな。
で、その「強さ」というのは命ある限りに維持されるものなのか?
そいつは難しい。
ミカサは巨人の力を失った瞬間にアッカーマンとしての力を失って普通の女性になっているはずだ。
仮にアッカーマンの力は維持されたとしても、いつまでも命ある限り維持されるもんじゃない。
俺たちだって歳を経るごとに体力が奪われていくことは実感してるじゃないか。
言いたいのは「強さ」が維持できる期間ってのはめちゃくちゃ人生の長さに対して短いんじゃないかってことだ。
それじゃあ「カッコいいババア」にたどり着けない。
頭のキレというカッコよさ
じゃあ、頭のキレみたいな現実の切り取り方のセンスみたいな観点ならどうだ?
最近だとSHOGUNの落ち葉の方みたいな。
まあ、カッコいいっつーか怖いってのが強いかもしれないけれど、明らかにカッコいいババア要素はめちゃくちゃあると思ったりする。
キャラクターの元ネタになった淀君が生き延びたら、確実にカッコいいババアになってたような気がしちまうじゃんか。
ただ、淀君が「頭のキレ」でカッコいいのかって考えるとちと違和感がある。
たしかに人身掌握という意味での頭のキレは常人を遥かに越えているように感じる。
ただ、それ以外の何かに「カッコいい」と感じている気がしないか?
覚悟というカッコよさ
なんつーかさ。
幻海にしてもDr.くれはにしても、淀君にしてもだ。
みんななんかしらの「覚悟」を決めていると思うんだよな。
あ、でも夏木マリさんについて言うとさらにプラスαがあるような気もするな。でも、俺ごときが語れる何かではないもののような気もする。
なので、まずは俺が想像できる「覚悟」について考えてみる。
「覚悟」ってのはなんなのか。
きっと「なにかを失う決意」だと思うんだよな。
幻海はシンプルに若さを失う決意を固めていた。
Dr.くれはは周囲との交流を失う決意を固めていた。
淀君は平和な暮らしを失う決意を固めていた。
なにかを失い、そしてなにかを得る。
その道を選ぶことが「覚悟」なんだと思ったんだよね。
そして、その覚悟を決めたヒトはほぼ例外なくカッコいい。
本来はさ。
政治家とかリーダーと呼ばれるヒトたちにはそのカッコよさが求められるんだと思うんだ。
いや、たぶん岸田くんもさ。
相当いろんな覚悟を決めて日々を過ごしているとは思うんだ。
でもさ。
その姿を俺たちは想像出来ないんだよな。
逃げ回っているようにしか見えない。
総理になってなにかをやりたいという実態がないから「聞く力」とか言うおためごかしでしのいでいるようにしか見えない。
そうか。
俺たちは、「カッコつける」ことで道を示せるってこともあるってことなんだな。
なあ、あんたはどうする?
俺たちの覚悟をどうやって表現していこうか?
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