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オフ会の演出を考える

あんたは何かのオフ会ってやつに参加したことがあるかい?

俺の場合、そんなに頻繁にってわけじゃないんだけれど、ちょいちょい色んな集まりに顔を出させてもらっているんだよね。

その都度、思っていたのが「あちゃー、あのヒトと話が出来ていないじゃん」ってやつだった。

普通の飲み会ならあんたも経験があると思うんだけれども、飲み会の席で会話を出来る人数って結構限定的になりがちだよな。

普通に話を出来るヒトってたかだか5人がいいところで、それ以上の数になってくると挨拶して終わりなんてこともザラだと思う。

それはオフ会でも同じようなもんで、話をキッチリ聞こうと思うと、その話の背景だとかを掘り下げていくには、飲み会の2~3時間って時間は結構短いんだよな。特に酔っ払っているから、そのへんの深堀能力はだだ下がりなわけだもんよ。

そんな中で、行われたこの間の日曜日のオフ会。
ちっと細工が施されていたんだよ。

今回はその細工について考えてみる回だ。

ちょっとコミュニケーションについて一緒に考えてみようぜ?

お互いを知るところから始めるという基本

今回のオフ会はまずきっちり時間を区切って全員が自己紹介するってところから始まった。
その自己紹介パートには名前がついていたんだよね。その名も「0次会」。
1次会をキッチリ盛り上げるための工夫を表す名前だよな。

一人の自己紹介に与えられた時間は5分。

この5分のうち、3分はキッチリ本人がしゃべり続ける必要がある。
2分間はしゃべり続けてもいいし、周りのヒトと会話することで進めても良い。
兎にも角にも5分間という時間で全力で自分を知ってもらうってルールだ。

0次会の目的はお互いを知るというもの。
まずはこの目的の共有から0次会は始まった。
この共有でお互いを知るって行為がその後のコミュニケーションにスゴイ効果をもたらすってことを納得出来るんだよね。

納得した上での自己紹介だから自己紹介する方もされる方も真剣に頭をぶん回して自分を知ってもらおうとするし、相手を知ろうとする。

その結果、お互いのことを初対面なのにも関わらず、「ああ、こう言うヒトなんだ」ってなんとなく把握出来る状態になる。
結果として、お互いに相手に対しての質問力がベラボーに底上げされている状態になるってスンポーだ。

初対面のコミュニケーションでこの相手への会話のきっかけが与えられているって状態はものすごく効果的なのは言われてみればそうなんだけれども、そこに何らかの仕組みで対応するってオフ会を俺は初めて経験したんだよね。

時間制約という仕組み

スゴイなって思ったのが、その自己紹介の時間をキッチリ5分にするための仕組みが施されていたことなんだよ。
プロジェクターでタイマーが表示されていて、その時間経過がしゃべるヒトも聞くヒトも分かるようになっている。
最初の3分は誰もツッコミも入れられないし、しゃべる方も周りに助けを求められないってルールだ。

そうなってくると、無理矢理にでも自分の中にある自分自身と向き合う必要が出てくるわけだ。
「あれ?自分ってどんなヒトだっけ?」って事をスゲー勢いで考えることになる。

で、そのフル回転させた結果を瞬時にお披露目するってことになるわけだ。
もちろん事前に自己紹介内容を決めて望むことも出来る。
自分のやってみた感じだと、大体の内容は決めておいて、その話し方については聞いてくれているヒトたちの反応を見ながら調整していくってのが良いような気がしたんだよね。

全ては時間制約という仕組みが生み出しているエンタメだと思ったんだよ。
制約がエンタメになるってスゲーと思わない?

自己紹介タイムとワイガヤで話す時間を切り分ける

で、これが一等スゲーと思ったのが、最初の自己紹介タイムとワイガヤでフリーで話す場所を切り分けていたってところなんだよね。

自己紹介である程度、相手の情報をゲットした状態にはなるんだけれど、同じ場所で「ハイ、こっからフリートークね」ってするよりも、場所を移して別の会場でフリートークの時間を共有したんだよね。

これがなにげにスゴイところだと思ったんだよ。

間髪入れずにフリートークにするって手もあったんだと思うんだけれども、場所を移動するというイベントを挟むことで、その移動時間に自然と会話がはさまる演出になっていたと思うんだ。

話のネタは直前の自己紹介でいくらでもあるもんだから、普通に盛り上がる。しかも歩くという行為をしながらのトークだから、普通にとぎれとぎれの会話でも成立している雰囲気が出る。
初対面の会話ってぎこちなくなりがちじゃんか?
そのぎこちなさをうまいことカモフラージュする見事な演出だと思わないかい?
その演出に乗せられて、フリートーク会場に着く頃には、すっかり場が温まっているって状態なわけだよ。いやはや、天才か。

そんな感じで、見事に計画しつくされたオフ会ってやつを体験してきたんだよね。

改善点を考えてみる

そんな感じの見事な0次会という仕組みだったんだけれども、自分としても改善点ってやつを考えてみたくなるじゃんか、こう言うのってさ。

自分としては、コミュニケーションを円滑にすすめるために必要なことに「名前を呼ぶ」ってことがあると思うんだよね。

初対面のヒトとの会話だと、どうしてもさん付けで名字で呼び合ったりすることになると思うんだけれど、どうしてもさん付けで呼び合うと、一つ壁みたいなものが感じちゃうヒトもいると思うんだよ。

そこで、次回も0次会に参加したときには「自分の呼び名を何にしてほしいか」を自己紹介の中に盛り込むってのをルールに追加すればいいんじゃないかな?

あだ名でもちゃん付けで呼んでほしいでもいいからさ。

で、会話のときには積極的にその呼び名を使う。
こうすれば、会話がはずみそうじゃない?

次やる時は試してみよう。そうしよう。

なあ、あんたはどう思う?

こんなふうに、俺たちのコミュニケーションにはいくらでも改善の余地ってやつがあると思うかい?

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