ほらほら呼んでいるわ今日もまた誰か

家から追い出されたのなんて、いつぶりだろうか。
いやまあ今回はただ家の鍵を忘れて外出してしまって、その状態で家から誰もいなくなっただけなのですけれど。

今日の岐阜県は丸一日ざんざんと雨が降っており、畑仕事ができなくなった方々が午前中のコメダ珈琲に集まっておりました。
その後の用事の都合で母親と別の車でコメダに落ち合い、モーニングを食べて、母親は店を出て、私はコメダでiPadと睨めっこしつつ寝落ちしました。

すでに13時を過ぎた頃合い。「ひじきにご飯あげておいて」と、用事を済ませ家に帰った母親に連絡をして、家に帰る心配事を一つ減らしてホームセンターへ向かいました。愛犬の10ヶ月齢を過ぎてからの餌の切り替えをどれにしようか長らく吟味して、少しメンタル的な体調が悪かったのと、まともな昼ごはんを食べてなかったのを思い出して、たい焼きを一つ。車でゆっくり食べることにしました。

食べ終わって、雨も降っていることだし、愛犬は毎度の如く体力を有り余らせていることだろうから、家の中でだけでも開放して遊んであげなきゃなあ、と家路につきました。腹部に多少の違和感を覚えながら。
家に着いた頃の雨はものすごく、常温の飲み物とたい焼きで繋いだ身体を的確に急速に冷やしていきました。これは早くトイレに行きたいな、とポケットを探ります。

鍵がありません。

思い出しました。コメダに行く前、「今日は一日中雨が降る予報で、9時10時の曇りの今が散歩チャンスだぞ」と思い、ひじきに宇宙服みたいな雨合羽（とっても可愛い）を着せて、その際に家の鍵を持ち出しました。結局、散歩自体は雨がすでに強過ぎて途中で断念したのですが。

そして私は猛烈にお腹が痛かったのです。玄関の前で。この感じ、小中学生ぶりだ〜ウワー…
あの頃の私と今の私が違うのは、スマートフォンを持っていること、車を所持していたこと、そして、多少のお金があったこと。

まず昼時に家にいたはずの母親に電話しました。出ません。
最寄りの公共のお手洗いを脳内で検索しました。徒歩20分程度、車で5分くらいの距離で心当たりがありました。
問題はこの雨の中、腹痛を抱えてトイレまで辿り着けるか？でした。上京から戻ってきての浅い運転歴、そして雨、不安要素しかありません。
私はお隣さんへ「トイレ貸してください」と頼む事と、その場でいつ来るかわからない母を待つ事と、自力で運転し最寄りのトイレに辿り着くかを天秤にかけました。高校生時代の私なら2番目を選んだ事でしょう。

無事に公共のトイレに辿り着けました。良かった〜。
持っていた多少のお金で白湯も買いました。コンビニに白湯が売ってる時代、マジ感謝。
そして母親は私に伝えていなかった用事で外出しており、1時間後くらいに返事がありました。帰りにスーパーに寄ろうとしていたらしく「え、じゃあ今あんたに冷蔵庫見てって言っても意味ないってこと？」と言い出したので、「そうなると今ここのコンビニのバックヤードにいって冷蔵庫見せてくださいって言うことが私の最寄りの冷蔵庫になるけど、ど？」と言っておきました。