2人目を産むという選択 その1

1人目を産んでしばらくは、次のことは全く考えられませんでした。子供を健康に育てること。仕事をキチンと遂行すること。もうそれだけで手一杯で、夫が少しでも家で甘えた事を言ってくればキレました。夫の面倒まで見てる余裕はない!ガルガル期というやつです、多分。


しかし、だんだん子供が喋り始め、オムツが取れ、ちょっとずつ大きくなってきた時、この子には兄弟がいた方がいいのかもな、と思い始めました。でも年齢的にも金銭的にも無理かも。1人で十分だな。でも。でも。日々いろんな考えが頭に浮かんでは消えました。

仕事との両立も、未知の領域なので想像もできません。友人に「子供が2人、大変さは2倍ではなく5倍」と脅されて、わー無理だぁ…とボンヤリ思ってたくらいです。元々あまり考えを突き詰めないタイプなので、その辺は司法書士には向いてないと思ってます。余談ですが。

そしてデッドラインが近づいてきました。入園審査時に貰える加点です。兄弟が在園していればプラス1点がもらえ、とても大きい。1人目で辛酸を嘗めた私としては、絶対に外せない点数でした。この日までに妊娠できなければ、上の子が卒園して加点が貰えなくなる=諦めるという明確なリミットがあったということです。

そんなこんなで悩んでいた中、なんと妊娠がわかりました。不安は沢山あったのですが、最後の妊娠だしこれも運命と受け入れることにしました。

その後安定期に入ったので、入園必要書類を確認しておこうと鼻歌交じりに役所に行ったところ、「産後8週間で仕事復帰して証明書を出さないと上のお子さんは退園です」という、衝撃の事実が。

私、相談員の方の説明、3回は聞き返しました。え?退園?え!?退園?!8週間って2か月弱。悪露がやっと終わってまだ3時間おき授乳真っ最中の頃。
普通、産後は身体を休めて、すぐに仕事なんてとんでもない!休みなさい!と言われるものじゃないの?そこまで休むつもりもなかったとはいえ、まさか役所から「すぐに働け」と言われるとは思いもせず、雷に打たれて黒焦げになって帰宅しました。

なんというか、守られていない、丸裸で戦場に飛び出しているような、そんな気分でした。もし上の子が退園になったら廃業一択。勿論、法律に則った運用で非人道的な事を言われているわけではありませんが、辛い…と心底思った日でもありました。

産前産後のフォローがない(社保がない)。ボーナスがない。自営業になってから、サラリーマンの方が良かったなぁと大きく実感したのは、この2つです。

でも、仕方ないやるしかない。出産以降については、長くなってしまったのでまた次回で。

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