独立か、勤務か その1

やっと合格にこぎつけ喜びに浸っていたのも束の間、その後割とすぐに非常に大きな選択をすることになりました。就職する?独立する?

5年以上におよぶ受験生活でお金もすっからかん、補助者経験もない。独立は無謀に思えました。なので、最初は書士会のHP等を見て有資格者の募集を探しました。

しかし、思うような募集は見当たりません。給与額が書いてないのも多いし、書いてあっても新卒時の初任給よりも低かったりして、気持ちが萎えたのも事実です。資格があってもすぐお金になるわけじゃないという当たり前の現実をまずは突きつけられました。

何より、就職するうえで一番の懸念事項が子供のことでした。合格まで妊娠は無理ということで見送っていたのですが、もう高齢出産に差し掛かるし妊活をそろそろというのが夫婦共通の気持ちでした。
ただ、いくら見ても聞いても、妊娠希望の業界未経験者を雇う事務所があるとは思えず、就職活動は失速していく一方でした。

ただ、せっかく合格したのだから司法書士として経験を積みたいという気持ちは強かったですし、子供は授かりものでできるかどうかもわかりませんし、私としてはまずは仕事を頑張りたいという気持ちに傾いていました。が、それに周囲が猛反対をし始めました。

家族は勿論、会社の同僚、元同僚上司、会う人会う人「子供を後回しにするな、自分何歳だと思ってるんだ、後悔するぞ」と口々に言われ、正直言って面食らいました。え?あ、そう?でも、子供が産まれるまで働かないなんて、それもありえないし。

。。。え?もしかして独立しか方法はないの。。。??

続く。

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