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人生の橋を渡る

(860字)
人生も後半戦に入り、いろいろと過去のことが思い出される。
いいことも多くあり、わるいことも多くあった。後半戦を乗り切るにあたり、なるべくいいことを思い出すようにしている。

今年1月の終わりに、友達の車で筑波山の麓でそばを食べた帰り、30年振りぐらいにこの浅い川に懸かる橋を渡った。想像の三途の川に懸かる橋のようだと、若い頃に渡った時にも思っていた。「小目沼橋」という、利根川の支流に懸かる橋だ。この時は、渡りっきりではなく、ちゃんと戻ってきた。その時も、この橋を渡ってから人生の転機が訪れた。

それから2ヶ月後、人生の決断の橋を渡る時が来た。
それは、日本と中東を結ぶ大きな橋だ。

人生は、自分の念いが未来を引き寄せているという。1年も経たずにその通りの展開になった。昔は念い続けて実現までに3年は掛かったが、最近はそれが早く展開してきていると感じる。地球の大変革の時期に来ていて“地球の自転が早くなっている“のか、自分の念いが強くなったのかは判然としない。

しかし、人生の橋にはこの橋のように欄干なんて無い。周りの人の自分に対する反応や支えこそが橋から落ちない“見えない欄干“だ。大志を抱きつつ、自分を謙虚にして心を透明にしていかないと、あらゆる方面から矢が飛んできて、自分のエゴに刺さると橋から落ちるだろう。日本の川に落ちたら、冷たくて寒いが、中東の川に落ちたら、水なんてなくて、石ころや砂だらけで痛い。

人生が進むにつれて、いろんな出来事が押し寄せる。人生の後半が穏やかで無いのは自分の不徳の至るところだろうが、人生最後の橋を渡る前に、またぶ厚い問題集を渡された気分だが、解けないと卒業できないか、次の人生の宿題となって、ますます厚い問題集を渡されるのだろう。

問題集は人それぞれ。自分で解くしかないし、また、解ける問題しか渡されない。それならば、悶々としつつも多くの宝物を見つけて、最後の橋を渡るまで多くの人といっしょに残りの人生を楽しむとしよう。(了)
参考文献:Silent Power by Stuart Wild

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