2拠点生活のススメ｜第223回｜天津飯か、オムライスか

このところ外食の際は、天津飯かオムライスのどちらか。

まあ卵好きというのもあるが、インプラント施術のせいで噛むという行為がまだ難しく、この2つのメニューなら、なんとか対応できるというのが大きな理由。

どちらも嫌いでは無いので、最初は食べられる喜びを噛みしめていたのだが、さすがに少し飽きてきた感もある。何ならば食べられるか、自分の事情を考慮して、メニューを考えるのだが、これがなかなか難しい。６０年近くも毎日色んな物を食べてきたのに、思い浮かぶ物が少ないというのはどういう訳か。

きっと、その時々で好きな物を何も考えずに食べてきたからなのかな。食べるということに関して、「欲望を満たす」という以外、いかに何も考えていなかったかということが明らかになった気もして情けない。

頭の中で、いろんなメニューを想像しながら、その中に入っている具材やその固さや大きさを思い起こしながら、食べられそうなものを考える。とりあえずチャレンジして食べられないではもったいないので、まずは頭の中で正確なシミュレーションをすることが大切。

焼き魚や、だし巻き、麻婆豆腐、皮の薄い餃子、肉団子、柔らかいハンバーグなどいろいろアタマを巡らせながら、何とか食事を楽しみたいと奮闘中だ。ただ単品ならばいけそうでも、定食ならばサイドに付いてくるサラダや一品を食べられないなんて事が起こるので、やっぱり外食はなかなか難しい。

赤ちゃんがハイハイから始まって、伝い歩き、そして自立歩行へと移行していくように、今は焦らず少しずつ経験値を高め、成長をしていくしかないな。

どうしても食べるものが偏ってしまうので、家では色んな野菜やフルーツをミキサーでスムージーにするとか、具を厳選して細かく柔らかくして味噌汁を作ったりといった工夫をしている。先日、ご飯と味噌汁と卵焼きといったセットメニューを食べた際には、大きな達成感を感じて嬉しかったな（笑）。

まだまだ外食の際には、しばらく天津飯とオムライスでしのぐしか無い。

改めて、卵に感謝しなきゃな・・・。