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2拠点生活のススメ|第263回|ローカルライフ

海の近くに居を構えると、身近な海がホームグラウンドになる。

街に住むサーファーは、波のある場所を探して、少しでも波のコンディションの良い所に出かけていくもの。目的の場所がイマイチなら、すぐに情報を取り直して、次の場所を目指す。

ところが海の近くに住んでしまうと、ホームグランドの波次第でこちらが海に合わせて行動するというスタンスになるものだ。朝いちで海を見に行って、波があれば入る。もちろん、潮の加減で行く時間を変えたり、風の止むのを待ったりはするが、基本的に今ある波に乗る。長くても2時間ほどで切り上げて、夕方にまた海の様子を見に行くといったぐあい。

そんな暮らしを続けていると、波に対してあるがままを受け入れるという気持ちになってくる。もちろん、少しでもイイ波に出会いたいと思うけれど、波が小さいからと言って文句をいう訳でも無いし、波が無ければ仕方が無いと諦める。海に入れるだけでラッキーという気持ちになっていくものだ。

そういう意味では、街のサーファーの方がいい波にたくさん乗っているのかもしれいけれど、ふいにサイズが上がって、人も少なく風も穏やかなんて瞬間に出会うこともあるし、それはそれで海の近くに住んでいる特権だったりもする。

ローカルサーファーとビジターサーファーなんて言い方をするけれど、サーフィンのスタイルみたいなものが自然と変わってくるものなんだな。

あるがままを受け入れる。

そんな風に思えるようになるなんて、海のある暮らしはやっぱり素晴らしい。

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