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2拠点生活のススメ|第98回|台湾風まぜそば風うどんを食べながら・・・3.11を思う

お昼ごはんを食べようと炊飯器を開けると、お茶碗半分ほどのご飯があるのみ。仕方が無いので、おかずを作るのを諦め、うどんでも作ろうと冷凍うどんのストックを取り出してふと思いついた。ピリ辛のまぜそばをうどんで作れないかな・・・。

早速レシピを検索。まぜそばと同じ要領で、うどんでもできそうなことが分かったのだが、肝心の挽肉が見当たらない。他にネギやニラなど、まぜそばの定番的な野菜も無い。一旦は諦めかけたのだが、薄切りの豚バラ肉を発見。豆板醤やごま油などの調味料はあるので、何とかなるかもと作ってみることにした。

豚バラと冷蔵庫にあったタマネギ、しめじ、ナスを細かく切って、焼き肉のたれと豆板醤で炒める。冷凍うどんは解凍し、めんつゆ、醤油、ごま油、ニンニクすり下ろしを入れてまぜておく。そこに先ほどの豚バラと野菜を載せ、生卵と海苔を散らして完成。あっという間に出来上がった。

お〜見た目は、れっきとした「台湾風まぜそば」だ!

挽肉では無いので、豚バラがうまくうどんに絡まないけど、野菜をいろいろ入れたことでボリュームもアップ。味もまさにまぜそば。もう少し豆板醤を入れて辛くしても良かったかも、何の違和感も無く美味しくいただいた。こんな時、自分が完璧主義者で無くて良かったなとしみじみ思う。(笑)

これが、誰かに食べさせるものならば、そうも言ってられないが、たとえ少しくらいマズくても、自己責任ということで腹も立たないし、次回のためのお勉強と思えば、どうと言うことも無い。

それぐらいの自由さが、新しい味の扉を開くのかも知れないな(笑)


そんな台湾風まぜそば風うどんを食べながら、テレビを点けると普段はグルメ情報ばかりのお昼の番組でも、3.11の特集をやっている。

今日は3月11日、あの東日本大震災が起こって10年が経つ。

震災直後と現在の映像が繰り返し映し出される。それだけ復興が進んだということなのか。けれど、双葉町の映像が映ると、心が掻きむしられる。やはり原発の後処理が終わり、安全が保障されない限り、真の復興はやってこないんだと、改めて心に刻まれることになった。

海岸線には、安全を確保できる高さまで盛り土がされ、その上に新しい街ができている。けれど、本当の街の姿は、あの土の中に埋もれている。きっとそこに生まれ育った人たちは、風景の中に見る思い出も埋められて、奪われてしまったんだな。そう思うといたたまれなくなる。

チャンネルを変えながら、しばらくテレビを見ていたが、残念なことに、原発処理の進行具合や展望について詳しく伝える報道は見当たらなかった。福島の人たちはどんな思いで、このテレビを見ているのだろうか・・・。

改めて、犠牲になった方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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