見出し画像

二拠点リモートワーク山で過ごすある一日

朝5時起床。冬の冷え切った部屋。まず薪ストーブに火を入れます。前日から残った種火にスギッパと小枝を乗せて火がおきるのをじっと待ちます。ぼっ!と火が着く瞬間がたのしみです。

画像1

周囲は物音ひとつしません。静寂の中、薪ストーブの薪が時折コトコトと音を立てます。朝日が昇ってきます。稜線がピンク色に染まってきます。今日もお天気のようです。

顔を洗ってパソコンに向かいます。寝起きは頭が冴えています。起きがけの寝床の中で降りてきたアイデアをすぐさま打ち込んでいきます。すぐやらないと忘れてしまいます。起きてからの1時間が勝負です。

7時。オンラインで外部の仕事がスタートします。今日は新たに企画したセッションです。早朝から集まってくれたメンバーたち。活発な質問、意見交換に熱が入ります。次回はこうしよう!話すことで整理できます。

9時すぎ。ひと仕事を終え遅めの朝食。妻と何気ない会話をします。テレビは置いていません。お気に入りのFMラジオが流れます。耳からの情報の方がながらで快適です。テレビは受け身で良くありません。

10時。別のクライアントとのWEB制作の打ち合わせ。デザイナーと三人で行います。自分が持っているネタを画面共有しながらやりとりは進みます。1年前まではなかった光景。オンラインの恩恵を感じます。

13時。昼食を済ませ午後は薪の加工作業です。大量に仕入れた原木をチェーンソーで玉切りにカットします。ひたすらやり続けます。緊張の連続です。寒い季節は木を切るには最適です。道具は使い続けると調子が良くなります。

画像2

17時。山の日暮れは早いです。すぐにあたりは暗くなっていきます。気温もぐっと下がります。「今日はこのくらいにしようか・・・」仕事納めにします。暗くなったら仕事が終わり。何やら人間らしさを感じます。

18時。作業を終えると心地良い疲れが残ります。山の湧き水を利用したお風呂に入ります。湯船にゆっくりからだを沈めていきます。外作業で冷え切ったからだが芯から暖かくなります。山の湧き水は水道水と違って柔らかくすべすべした肌ざわり。ちょっとした温泉感覚です。

夕食はつまみ程度。山に登る前にスーパーで何日分か買い出しすれば、数日間下界に降りることなく生活できます。食べなからお酒一杯。至福のひとときです。くつろいでいると睡魔が押し寄せてきます。

21時。おもむろにロフトの寝袋に入ります。からだの疲れとほろ酔い気分で知らない間に眠りに吸い込まれていきます。

山の拠点でのある日を描いてみました。宿泊のお客さまがいらっしゃらない日はほぼこんな感じです。こうしようと決めたわけでもありません。いつの間にか自然にそうなっていました。

午前中は頭を使う仕事、午後はからだを使う仕事。やっていることは真逆です。その分メリハリがつきます。朝から夜までずっとパソコンとにらめっこしていても効率は上がりません。アイデアも浮かびません。

クライアントや外部とのやりとりは全てオンラインで完結。山にいても何ら支障はありません。自宅はマンションで通信が分割されているのか、山の方がネット環境は良いくらいです。

時間に追われてイライラする。あれもこれもやらないといけないと頭の中が充満する。そんな毎日を切り離します。どんなに頑張っても一日にできることは限られています。であればドンと構えてその日やることを決める。

二拠点リモートワークを始めてそんな心境になるようになりました。心の平静ってとても大切ですね。シンプルに生きよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?