Illustratorの制作で注意したい点
Illustratorの制作で怖ーいトピックをまとめてみました。
ドロップシャドウのカラーがK100になっていない(Illustrator 2020以降)
K100でないだけでなく、モリモリに盛ったリッチブラックになっています。いずれにせよ、変更しないとマズいですね…
なお、Mac版では「#040000」のようです。
ドロップシャドウ以外でも場合でも避けましょう!
追記(2022年10月19日)
Illustrator 2023(27.0)にて修正されました。
[非表示レイヤーを削除]を実行すると、隠していたオブジェクトも削除される
2021年6月から追加された[非表示レイヤーを削除]ですが、非表示レイヤーだけでなく、非表示オブジェクトも消えてしまいます😱
2021年6月リリースのまとめはこちらにて。
非表示レイヤーのみを削除するにはスクリプトを使うのがよさそうです。
[別名で保存]でPDFを作成後、そのまま編集を続けてしまい、翌日…
誰もが痛い目にあったことがあると思いますが、改めて。
「書式なしでペースト」で字形が変わってしまう
互換漢字が統合漢字に変わってしまうようです。
「書式なしでペースト」は2021年6月から追加されています。
意図せず「山路を登りながら」の文字列が入ってしまう
こちらも定番ですね… 2021年10月リリースのIllustrator 2022(26)からはデフォルトでオフになりました。
[リンク]パネルのアイコンが変更
とってもややこしいのですが、埋め込み/リンクでアイコンの表示・非表示が逆になりました。
埋め込み:アイコン「あり」から「なし」に
リンク:アイコン「なし」から「あり」に
「リンク切れ」になっていても、埋め込まれたプレビュー画像が見える
Illustrator 2022(26)以降、ドキュメントに対して配置画像の低解像度ビットマップを常に埋め込むように仕様変更されています。
ただただ、恐ろしい…
回避するソリューション(1)
したたか企画さんのソリューション
回避するソリューション(2)
Illustrator上でドキュメントを切り替え後、保存後にリンク切れを警告してくれます。
白のオーバープリント
オーバープリントを設定したオブジェクトのカラーを「白」に変更しても、オーバープリントの設定が残ってしまいます。
[属性]パネルにはアラートとして⚠️が表示されますが、まぁ、見落としますよね…
オーバープリントを設定する場合には[オーバープリントプレビュー]をオンにして作業しましょう。
Tooさんの記事を参照。
アンカーポイントを追加するとハンドルが連動しない
[アンカーポイントの追加]コマンドを実行するとハンドルが連動しなくなります…
「不明なエラーが発生しました(NOKY)」
Adobe Illustrator CS6で「ドロップシャドウ」、「光彩(外側)」、「ぼかし(ガウス)」の仕様変更が行われています。
これが原因で「NOKY」というエラーが発生することがあるそうです。
一部のコンテンツが欠落している
互換性
26.4にてドキュメントの互換性が保持されません。
具体的には、26.4の箇条書き(記号、自動番号)を使ったテキストを下位バージョンで開くと(警告なしに)強制的にアウトライン化されます。
その他
オマケ
秋月さんの記事もあわせてご覧ください!
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