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Illustrator使い倒しテク

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もっと速く、もっとラクに、もっと楽しく、Illustratorを使うためのアレコレ。
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#adobeillustrator

[連結ツール]や[消しゴムツール]を使用後の“後処理”

[連結ツール]を使って、2つの曲線を連結させると、交差部分のアンカーポイントに意図せず、ハンドルが生じます。 見かけはコーナーポイントですが、スムーズポイントになってしまっているのです。いったん、スムーズポイントに変換後、コーナーポイントに変換することでハンドルを消せます。 「え?いま、スムーズポイントなんでしょ!?」って思いますが、独立したハンドルの場合には、直接コーナーポイントに変換できないのです。 スクリプトを使ってコーナーポイントに変換するスムーズポイント/コー

Illustratorトラブル情報(2024年4月)

Illustratorのトラブル情報を2つ紹介します。 ラスタライズ効果が高解像度設定にもかかわらず低解像度でレンダリングされてしまう次の状況で発症するようです。 GPUパフォーマンス:ON リアルタイムの描画と編集:ON option + ドラッグでの複製時には発生? option + ドラッグでの複製時には発生することがあるようです。 カンバスをスクロールしてる間、ガイドやアートボードの枠が消える次の状況で発症するようです。 GPUパフォーマンス:ON リ

#イラレ会議 3でいただいた「Illustratorのお困りごと」への回答

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Illustrator 2024(28.1)アップデート情報

2023年12月にIllustrator 2024が「28.1」にアップデートされました。 → 新機能や改良ポイントついてまとめました。 なお、2024年1月3日の時点で、日本語版のリリースノートは公開されていません。リリースされてから3週間。サボりすぎですー!!! 英語版のリリースノートこちら 1. 【新】寸法ツール新しく[寸法ツール]が追加されました(アドビのヘルプ)。 ツールパネルの[寸法ツール]をクリックすると、ウィジェットが表示され、長さ、角度、径の3つのツ

テキストのまま、自由に動かせる切れ込みの表現(Illustratorのアピアランス)

2023年9月開催のイラレ会議にて次のような切れ込み表現を取り上げました。 [パスファインダー(刈り込み)]効果と[パスのオフセット]効果を使う場合、「%」の位置によって○のマド部分がうまくないことあり、ベターが方法を考えていました。 次に紹介する方法がベストプラクティスだと思います! テキストを用意し、塗りと線をなしにします。 2文字以上の場合には複合シェイプに変換しておきます。 上に重ねたいテキストを入力し、新規塗りを設定します。 さらに新規塗りを加え、[パス

時計の目盛を #Illustrator のアピアランスで

𝕏(Twitter)にて、こんなお題で盛り上がっています。 ひとつの図形にアピアランスで実装できます。 目盛の数を変更するには、2つ目の[変形]効果の角度を調整します。 オープンパス化していない状態で破線を設定すると、次の図のように意図どおりになりません。 線属性のオープンパス化こちらのnoteで解説しています。 「作り方を覚える」よりも、成功したアピアランスを使い回すのが吉。 目盛が奇数の場合[破線]設定で[線分と間隔の正確な長さを保持]オプションを使うと片方だけ

地図の作成時、切らずに道路を抜く

あい(ˊᗜˋ)さんが興味深いツイートをなさっていました。 この発想はなかった!!! 「ここを透明にする」には、次のような方法もあります。 不透明マスク グループの抜き グループ化+[パスファインダー]効果 不透明マスク隠したい領域に図形を描き「黒」に設定、道路のパスと一緒に不透明マスクを設定します。黒い部分が透明になります。 プロコン いったん、〈不透明マスク〉を設定すると隠したい領域の図形はアウトラインモードでも見えなくなります。[透明]パネルを開かないと〈不

途切れ線アピアランス 2023

非破壊で自由に切れ目を調整できるアピアランスについて、以前に取り上げたのですが、線幅によって線部分がひっくり返ってしまい、今ひとつ、安定していませんでした。 これの実装について、樋口さん、コロさんが、ほぼ同時に「百匹目の猿現象」で発見されていました。 きっかけになったのはashikoさんのツイート。 樋口さん コロさんコロさんの方は[パスのオフセット]効果で線端を丸める方式。 ライブペイントを使う方法タナカさんがライブペイントを使う方法をツイートされていました。 な

アドビのジェネレーティブAI関連まとめ(2023年6月)

アドビのジェネレーティブAI関連についてのまとめです。 3月:Fireflyを発表 5月:Photoshop 24.7(ベータ版)に〈ジェネレーティブ塗りつぶし〉を実装、その後〈生成塗りつぶし〉に名称変更 6月:Illustrator 27.6.1(英語版のみ)に〈Generative Recolor〉を搭載 6月:Adobe Expressに〈テキストで画像生成〉、〈テキスト効果〉を搭載 Fireflyは現在、ウェブベースでの利用になっています。 次のようなツー

エリア内文字の扱いを超効率化するKeyboard Maestroパレット

昔は「テキストボックス」と読んでいたIllustratorの「エリア内文字」、次の点で頭が痛いです。 [変形]パネルの[幅]に値を入力すると、文字の縦横比が狂ってしまう。バウンディングボックスなら縦横比は狂わないけど、数値指定できない… [外枠からの間隔]を変更するのに、毎度毎度、[エリア内文字オプション]ダイアログボックスを開かなければならない [自動サイズ調整]のキーボードショートカットがない(テキストエリア内文字下のウィジェットをダブルクリックはできるけれど…)

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Illustratorのパスに関してのあれこれ

パスを描いたり、調整することを掘りさげてみました。 スムーズポイントへの切り替えアンカーポイントを選択して[プロパティ]パネル(や[コントロールパネル]の)の[スムーズポイントに切り替え]ボタンをクリックします。 ところが、オブジェクト全体、または、すべてのアンカーポイントを選択していると、このボタンは表示されません。 Jim Heckさんのスクリプトを使うと、オブジェクトを選択したままで実行できます。 さらに、アンカーポイントから出ている2つのハンドルが独立していると

図解で用いる「ここからここまでをまとめるブラケット」

図形を作成するときによく使う「ここからここまでをまとめるブラケット」。左のタイプであれば、ちょちょいと描けますが、右のタイプだとちょっと面倒です。 ヘビーに描く方(自分)のために、長方形に対してアピアランスを適用するdだけで実装できるようにまとめてみました。 ロジック次のような手順で実装しています。 ちょっとしたこだわり 四角形をぴったりくっつけてしまうのは不自然です。 そこで少し隙間が生じるようにしています。この距離は調整できます。 ダウンロードサンプル(2つだ

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Illustrator 2023(27.1.1)アップデート

Illustrator 2023のアップデート27.1.1がリリースされました。アップデートのポイントを深掘りします。 前提として、2022年10月リリースのポイントを押さえておきましょう。 「クロスと重なり」のビットマップ化問題の解決「おー!これは!!!」と狂喜する人が多い反面、「クロスと重なり」には次のような問題があり、ガッカリした方が多い機能です。 拡張機能がない。[分割・拡張] → パスファインダーの[合流]を実行するしかない(さらに、多くの不要なパスが残りがち

「エリア内文字+アピアランス」で実現するテキスト表現で広がる可能性

#朝までイラレ2022年末の #朝までイラレ のアーカイブ動画が公開されました。本記事の前半、「なぜ、エリア内文字+アピアランスなのか」について解説していますので、ぜひ、ご覧ください! 座布団(テキスト背面の図形)さっそくですが、Illustratorで次のようなパーツをどのように作りますか? 「アピアランスで[形状に変換(長方形)]効果を使って角丸長方形を追加する」という方が多いでしょう。 「角丸長方形を描いてテキストを重ねる」というやり方ではテキストの増減に対応で

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