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Illustrator使い倒しテク

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もっと速く、もっとラクに、もっと楽しく、Illustratorを使うためのアレコレ。
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2023年10月の記事一覧

テキストのまま、自由に動かせる切れ込みの表現(Illustratorのアピアランス)

2023年9月開催のイラレ会議にて次のような切れ込み表現を取り上げました。 [パスファインダー(刈り込み)]効果と[パスのオフセット]効果を使う場合、「%」の位置によって○のマド部分がうまくないことあり、ベターが方法を考えていました。 次に紹介する方法がベストプラクティスだと思います! テキストを用意し、塗りと線をなしにします。 2文字以上の場合には複合シェイプに変換しておきます。 上に重ねたいテキストを入力し、新規塗りを設定します。 さらに新規塗りを加え、[パス

コラム風ボックスまとめ

先週(10月17日)に開催したイラレ会議で、コラム風ボックスについて取り上げました。 ※動画のフル版は末尾に コラム風ボックスとはコラム風ボックス(コラムボックス)は、次のようにタイトル部分、本文部分で異なるスタイリングを持ちつつ、セットとして使うパーツです。 特にパッケージの裏面などで「タイトルは白抜き、全体に大きめの角丸の罫線」というあしらいを多く見かけます。 これまでもたくさん取り上げてきましたので、改めてまとめてみます。 テキストは別扱いにする 横方向編

複雑そうだけど、仕込んでおけば一瞬で完成する囲みテキスト

次のような囲みとタイトル処理をIllustratorで実現する方法について考えてみました。 「法則1」の[行送り]を「0」にすると、次の行と重なる。実際には「0」にはできず、「0.1」という値になります。 2行目 「情に棹させば流される。」のテキストは左インデントで位置を調整しています。 イケてない点「法則1」の背面の帯(座布団)はテキスト量に応じて伸縮できません… ダウンロード

セミナーアーカイブ:Illustratorで「こんなとき、どうしてます?」会議 #2(2023年10月17日開催)

「こんなとき、どうしてます?」といったお困りごとから、「こんなテクニックを思い付いた」「こんなスクリプトを見つけた」など、Illustratorに関しての使い倒し情報をライブ配信します。 セッション内容細かすぎて伝わらない作図の小ネタ/高橋としゆき メディアの多様化によってIllustratorの用途も多岐にわたり、本来の用途である複雑な作図やイラストレーションに特化した使い方をするユーザーも増えてきました。 踏み込んだIllustratorの話をするとき、必ず出てくる

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罫線で文字を切るアピアランス

次のような表現について考えてみました。 手順テキストを用意し、塗り・線を「なし」にします。 2文字以上の場合には〈複合シェイプ〉にしておきます。 罫線を用意します。 塗り部分は次のように型抜き用の形状を作成し、カラーを「なし」にします。 テキストと罫線をグループ化し、新規塗りを加え[パスファインダー(前面オブジェクトで型抜き)]効果を適用します。 サンプルファイル

Illustrator 2023(27)のまとめ

Illustrator 2024(28.0)がリリースされたタイミングですが、改めてIllustrator 2023(27)についてまとめておきます。 知識の棚卸しとしてチェックなさってください! 新機能クロスと重なり IllustratorとInDesign間での相互のテキスト運用 Retype(Beta)※フォントの再編集 コンテキストタスクバー [もっと知る]パネルにクイックアクションが追加 一新 〈画像トレース〉機能の一新

Illustrator 2024(28.0)アップデート情報

Adobe MAX 2023のタイミングで各アプリケーションのメジャーアップデートが来ました。Illustratorは「2024(28.0)」になりました。 アドビ公式の新機能情報ページも公開されています。 すべてBeta扱いながら、テキストからベクター生成、Retype、モックアップ…と、今回のIllustratorはWowが詰まっています! サンプルテキストむっちゃニッチなところからですが、サンプルテキストが一新されています。英数字を含むものがあるのは助かりますね。

ブレンドツールで残るギザギザをどうやって直線化するのか問題 #Illustrator

タマケンさんが「ブレンドツールで残るギザギザ」について、おもしろいツイートをされていました。 これはこれで有用ですが、文字数が多い場合などにはしんどいですし、何より丁寧にアンカーポイントを選択する作業は神経がすり減ります… そこで、別のアプローチを考えてみました。 アピアランスを使うアプローチ[パスのオフセット]効果の重ねがけで丸みを出し、[ジグザグ]効果で直線化します。 [アピアランスの分割]を実行すれば直線になります。 「追加スタイル」化[アピアランス]パネルで

Spotifyの「スローバックTHURSDAY」のバナーの再現

Spotifyに「スローバックTHURSDAY」というコンテンツがあります。 このバナーに惹かれ、Illustratorで再現してみました。 大きくすると、こんな感じ。 コマ割りまずは、次のような図形を作成します。 正方形の上に線を重ね、線に[パスのアウトライン]効果を適用。正方形は追って再利用するので、コピーしておきます。 2つをグループ化して、[パスファインダー(前面オブジェクトで型抜き)]効果を加えます。 アピアランスのままにしておきたいのですが、[アピアラ

季節のお知らせ(Sonoma, CC 2024?, Adobe MAX)

10月に入り、ようやく少しだけ過ごしやすくなりました。 macOSのアップグレードは1年待ってからmacOS Sonoma(14)へのアップグレードが可能になっています。 少なくても半年、できれば次のバージョンが出るくらいまで待ちましょう。 いろいろ試してみたい方は、サブマシンで運用しましょう。 Creative Cloudの対応 アドビでも「ちょっと待ってね…」とアナウンスしています。 Creative Cloudで[以前のバージョンを削除]をアップデート直前に