見出し画像

ブレンドツールで残るギザギザをどうやって直線化するのか問題 #Illustrator

タマケンさんが「ブレンドツールで残るギザギザ」について、おもしろいツイートをされていました。

これはこれで有用ですが、文字数が多い場合などにはしんどいですし、何より丁寧にアンカーポイントを選択する作業は神経がすり減ります…

そこで、別のアプローチを考えてみました。

アピアランスを使うアプローチ

[パスのオフセット]効果の重ねがけで丸みを出し、[ジグザグ]効果で直線化します。

[アピアランスの分割]を実行すれば直線になります。

「追加スタイル」化

[アピアランス]パネルで塗りと線を「なし」に設定します。

これをグラフィックスタイルに登録すると、赤い斜線がついた状態になります。

ほかのオブジェクトを選択し、このグラフィックスタイルをoption + クリックすると重ねがけされます。これを「追加スタイル」と呼びます。

アンカーポイントを少なくする

水平線、垂直線に存在する明らかに不要なアンカーポイントは、パスファインダーの[合体]を実行することで消せます。

ただし、事前に[パスファインダーオプション]の[余分なポイントを削除]オプションをONにしておく必要があります。

過去のIllustratorは再起動すると、
[余分なポイントを削除]オプションをクリアしていました。
現在は再起動しても覚えています。

問題はナナメの線上のアンカーポイント。これを消すには[パスの単純化]を利用します。

メニューから選択したり、キーボードショートカットを設定することもできますが、JavaScriptだと次のコードで呼び出せます。

app.executeMenuCommand("simplify menu item");

アピアランスの分割、単純化、選択解除(=〈単純化〉の終了)を次のように実行するとよさそうです。

app.executeMenuCommand("expandStyle");
app.executeMenuCommand("simplify menu item");
app.executeMenuCommand("deselectall");

Keyboard Maestroだと、こんな感じ。

課題

2つの課題が残っています。

塗りと線が分かれてしまう

アピアランスを分割したとき、塗りと線が分かれてしまいます。

意図しないところで不自然な箇所が生じることがある


サンプルファイル

グラフィックスタイルが入っています。

ここから先は

0字 / 1ファイル
月に10-20本くらいの記事を投稿しています。定期購読されると、更新のお知らせを受け取ったり、マガジン限定記事やサンプルファイルをダウンロードできます。 購読を開始した月に更新された記事から読むことができます(初月無料)。

DTP Transit 定期購読マガジン

¥100 / 月 初月無料

マガジン限定記事やサンプルファイルをダウンロードできます。

定期マガジンを購読されるとサンプルファイルをダウンロードいただけます。 https://note.com/dtp_tranist/m/mebd7eab21ea5