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鬱になったらついでにマルチリンガルになろう

50歳を間近に2度目の鬱を患い、会社を休職した。
症状の一つが不眠。
どうすれば寝付けるか、人生を振り返って考えた。

「そうだ、学生時代英語の授業では起きていられなかった。アイマイミーマーインとか聞いたら3秒で寝られたはず。」
幸い英語のコンテンツはネット上に腐る程ある。
アマゾンプライムビデオで適当な英語のドラマを流しながら寝ることにした。
そしてそれは確かに効果があり、続けざるを得なくなった。

そのうちいつの間にかそのドラマに心を奪われて、どうしても英語で理解したくなった。(特にコメディだったこともあり、日本語訳とは違うだろうと思われる箇所が少なくなかったのも理由の一つ)
英語字幕が出せるネットフリックスに鞍替えし、ドラマに出てくる単語を覚えることを1年間繰り返しているうちに語彙は2万語を超え、内容がシンプルな映画やドラマはほぼ字幕なしで理解できるようになった。

もっと英語を勉強したくなり勉強方法について調べたところ、英語「を」勉強するのではなく、英語「で」興味のあることを勉強するのが一番いい、という説を見かけ、実践することにした。
興味のあることを探すのに苦労したが、結局中国語を勉強することにした。
なぜ語学にこだわったかというと、鬱体質を改善するには別のパーソナリティを持つしかない、そのためには別の語学を習得するのが一番手っ取り早いだろうという推測があった。そして英語で中国語を習うために北京に留学し、今に至る。

結論を言うと、鬱の人間にとって語学の勉強はとてもいい
鬱の一時災害は何もできなくなることだが、二次災害は何もできないこと・無駄に生きていることに対する罪悪感で、自殺の原因の主なものはむしろ二次災害にあるのではないかと思っている。
語学の中でも特にリスニングはどうしても時間がかかるので、何もできないときはテレビを見て「リスニングの勉強」と思うことで、その罪悪感を薄めることができる

鬱になってしまったら、ついでに語学の勉強(といっても、ほとんどテレビドラマを見ているだけだけど)をしよう。
俺もまだ寛解には程遠い感覚だが、寛解した後には英語と中国語ができる人間になって復活できると思うと、むしろ鬱に感謝したいくらい楽しみだ。
ここまでについての詳細に関しては、また書く元気が出たら書きたいと思う。

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