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インハウス支援におけるアセスメントについて

こんにちは。高瀬です。株式会社ハートラスで取締役CSMOとして経営、戦略策定、事業全体を管掌しています。
主に手掛けているのは「インハウス支援」です。前回のエントリーに引き続き、今回は「アセスメント」について書いてみます。

インハウス支援に欠かせないプロセスとして必ず通る道ですので、弊社なりに考えていることを纏めてみました!ぜひ、ご一読いただけたら幸いです。

アセスメントって何?

そもそもアセスメントってどういう意味なのか。。何やら横文字でカッコいい感じです。

Googleで検索すると「物事の総体としての量・価値の計算的評価。(工場新設に関する環境の~)」といった内容が目に入ってきます。

Wikipediaでは「利用者に関する情報を収集・分析し、自立した日常生活を営むために解決すべき課題を把握すること」でした。

色々と調べてみると、どうやらリッチモンドの「社会的診断論(1917年)」の中でクライアント(患者)理解を社会の枠組みの中で求めようとし、その流れでアセスメントという用語が「診断」の意味合いとして用いられるようになったとのこと。

日本では環境影響評価法案が1983年に廃案となった後、空港やダムなどの大規模事業11種の実施要項を定めた1984年「閣議アセス」あたりから、環境問題に関して新聞やニュースに頻繁に登場してくるようになったらしいです。

個人的には、人材、医療/介護、環境、といった業界で〇〇アセスメントと耳にします。

「人材アセスメント」とは、客観的な基準に基づいて、前もって人材を評価すること。

「看護アセスメント」とは、体温や血圧・脈拍などのデータなどの「客観的情報」と、患者が感じている痛みや不安・不調などの「主観的情報」、これらのような患者の状態を分析・評価すること。

「環境アセスメント」とは、ある事業が環境にどのような影響を与えるのかを予測し、その対策について事前に検討しておくこと。

と、いった具合です。

結果的に「課税」「査定」「税額」といった意味のassessmentからきているカタカナ用語であり、日本では主に【客観的に「評価する」「査定する」】という意味で使われるのだそうです。

会社の中と外を見てみる

アセスメントの意味、定義が何となく分かってきたので、ここからはインハウス支援の文脈で考えていきます。

そもそもですが、今、弊社が開発している(開発中含む)アセスメントの概略は以下となります。
※今後もどんどん拡充していきますが、現時点ではこれらが最もニーズがあり、最も再現性高くリアクション出来る領域と判断し、設計しています。また、細かい部分は省いて記載しております

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現在、弊社ではプロジェクトが組成、稼働する中でプロジェクトオーナーへのヒアリングはもちろん、関係者へのインタビュー等も踏まえて、現状把握を徹底的にさせていただきます。

ただ、やっていくうちに強く感じていたのは「クライアントの社内情報だけでは片手落ち」ということが明確になってきたことです。やはり、どの企業も多くの外部のパートナー企業との連携をされており、社内だけで業務が完結するもの自体が少ない。(特に宣伝部、デジタルマーケティング部と呼ばれるような部門やミッションを抱えている組織が対象)

また、場合によっては、その外部のパートナー企業の方が社内事情に詳しいケースもあります。(長期にわたってお取引されているパートナー企業の場合、クライアントの担当者よりも、社内事情に詳しかったり、、、という事もあり得るため)

ですので、ご協力いただける限り、最大限、外部のパートナー様にも個別にヒアリングをさせていただくことにしています。
状況が状況なだけに、場合によってはクライアントを介してお伺いするケースもあります。

私たちがインハウス支援をする際には、このような考え方を軸に【会社の中と外、双方を見てみる】ということを徹底しています。

押さえるべき3つのポイント

そもそもインハウス支援を前提としていますので、「インハウス化する」ためのアセスメントでなければなりません。
ということで、以下3つを重視することを徹底しています。

1.人・組織の視点
2.モチベーションの視点
3.実行ステップの視点

各々、こんなイメージです。

1.人・組織の視点
アセスメント対象範囲の組織、チーム、各メンバーの皆様のミッション、役割とセットで「診断」します。現実的なリソース問題も多分にあるケースがありますし、仮に内製化するにしても、物理的に稼働できる状況になければ診断から先に進みません。

2.モチベーションの視点
業務軸とは全く別で、言葉の通りモチベーションです。管轄している方々の気持ちはかなり重要です。なぜ、これを進めることになっているのか。その際、どういった期待があるのか。など、そもそもの背景や意図、狙い、期待と共にアセスメントを進めることがかなり大切だと感じています。
実際にインタビューの過程でそもそもの業務軸、人軸、組織軸に対して日々思うことや、改善点を上げていただいたり、と派生した様々な会話がなされるケースが多いです。そういったトピックはしっかりと拾い、ご本人の了承があったうえで、出来うる限り迅速に対応いただけるよう、我々がハブとなり、適切な方にエスカレーションすることもあります。

3.実行ステップの視点
アセスメントを行いながら、あらかじめ今後のスケジュールをイメージしておくことです。診断をした結果、良い点、改善すべき問題点などが見えてくるわけですが、それらを解決しないことには、アセスメントの意味がなくなってしまいます。そのため、問題点の優先順位付け、実行スケジュール、阻害要因の洗い出し、等々を並行することを心掛けています。

さいごに

以上、ハートラスならではのアセスメントについて書いてみました。
今後も、インハウス支援に関わる、様々なことについて書いていければと思っております!
ちなみに、「ちょっと、これ、チェックして欲しいんだけど」というご要望があれば、いつでもご連絡ください。

長文にもかからず、お読みいただき有難うございました。