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甲子園をナイターで行うといくらかかる?

・はじめに

この記事をtwitterで見ました。
コメント欄を見ると「ナイターで行なった方が良いのではないか」という意見を多く見かけました。
その意見を見て、実際甲子園をナイターで行なうといくらくらいかかるのか気になったので計算してみようと思います。

・計算にあたって

阪神甲子園球場のHPを見ると、甲子園の照明設備は以下の通りです。
<照明塔>
高さ アルプス・外野ともに約44m
<照明数>
ロングアーク 1,500W504台
ナトリウムランプ 660W208台
ショートアーク 2,000W44台
合計756台
<照度>
内野 2,500ルクス
外野 2,000ルクス
バッテリー間 2,500ルクス

また今年の甲子園の日程は2021年8月10日から8月27日なので、
今回の計算ではその期間中(17日間)
18:00~22:00まで毎日4時間ナイターを点けることにします。

また1Wを1時間使った場合の電気代は0.027円として計算します。

・実際に求めてみよう

計算式は以下の通りになります。

1時間あたりの電気代
ナイトアーク
1,500W×504台=756,000W
ナトリウムランプ
660W×208台=137,280W
ショートアーク
2,000W×44台=88,000W
よって1時間あたりの総消費電力は981,280Wになります。
これに0.027円をかけて、1時間あたりの電気代は26,495円になります。

期間中の電気代
981,280W×17日×4時間=66,727,040W
よって期間中の総消費電力は66,727,040Wになります。
これに0.027円をかけて、期間中の電気代は1,801,630円になります。
(1日あたりの電気代は105,978円

これを見るとかなりのお金が必要ということがわかります。

・最後に

近年特に暑い日本の夏において
甲子園をナイターで行なうのは高校球児と観客両方にとってメリットがあることかもしれません。
しかしそれを行なうためにはそれなりのお金がかかっていることを理解した上でこうした物事を考えることも重要だと思います。
もちろんナイターでの開催を実現させるためには、主催である朝日新聞に働きかけるだけでなく、高校野球ファンのみなさんから寄付していただくのも一つの手だと思います。
今後、皆さんのお力でナイターが実現していけば良いなと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

・余談

余談ですが、高校野球での甲子園利用料は無料のようです。
元々、甲子園球場は阪神電鉄が鉄道利用増を当て込んでできた球場で
会場として使用してもらうことで運賃を確保できているようです。

・参考URL


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