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アドベントクランツのはなし

クリスマス前の約4週間をドイツ語でアドヴェント(待降節)と呼びます。
待降節は、生誕を待ち望む期間という意味です。


2022年のアドベントの始まりは、11月27日(日)


日が短くて寒い冬、一年で一番忙しくて楽しい季節の到来です。

ドイツなどのキリスト教圏でクリスマスマーケットが始まるのもアドベントに入ってから。

ツリーの飾りつけや、テーブル、ドアの飾りなど、
ホットワインを飲みながら日本の屋台みたいなクリスマスマーケットで見つけるのが恒例だそうです。

そして、最初の日曜日に用意するものが、このアドヴェントクランツ。
クランツとは「冠」の意味。
もみの木の枝などで出来たリースに”4本のキャンドル”を立てたかたちは冠に似ています。

アドベントクランツ

ドイツでは、出来上がったアドベントクランツを花屋さんやクリスマスマーケットで買ったり、自分で作る(主にお母さん!!驚き!!)のだそうです。

さて、この4本に一度に灯りをつけたくなる気持ちはわかりますが、灯し方には伝統に基づいた決め事があります。

第1アドヴェントの日曜日、
家族が集まる朝食の時に1本目のキャンドルに火を灯します。

第2アドヴェントの日曜日に1本目と2本目のキャンドルに火を灯します。

そして、第3、第4とアドヴェントの日曜日に灯すキャンドルを増やしていき生誕の日を迎えます。

ドイツの家庭では、
アドヴェントの期間、どこからでも見えるようにリビングに飾ったり、
天井から吊したりして、来客があるたび灯をともすのだそうですよ。

1本目を灯す日曜日。
子供たちのためにアドベントカレンダーを準備したりというのも楽しそうです。


リースを置くスペースが難しい場合は、
キャンドルをトレーに乗せてヒバなどで飾るのもおすすめです。

クリスマスは、最も日本に馴染んだ外国の文化かもしれませんね。
寒い時期ですが、キリスト教でなくともクリスマスまでの期間はなぜか飾り付けをしたくなったり、久しぶりな人と会いたくなったり、、と楽しさに満ちています。
キャンドルなんかを灯しちゃったりして。
いつになく、そんな衝動に駆られています。