9月9日は菊を飾ろう!
9月になり、すっかり店内も秋めいてきました。
皆さん、9月9日は重陽の節句です。菊の節句とも言います。
重陽の節句とは、
五節句の一つで、平安時代に宮中行事の一つとして中国から伝わったと言われています。
中国では、奇数の日は縁起の良い日とさてれおり、3月3日や5月5日の奇数が重なる日にお祝いの節句をしました。中でも1番大きな「9」が重なる日を『重陽』とし、縁起が良い日になりました。
中国では、菊の花は不老長寿の花として親しまれていました。旧暦だと9月がちょうど菊が咲く季節と重なります。そこで家族の無病息災や不老長寿を願って重陽の節句には菊を飾る様になりました。
日本では、お酒に菊の花びらを入れた菊酒を飲んだり、お風呂に花びらを入れたりして、邪気払うをといわれています。
菊の種類
菊には沢山の種類があります。
菊の原産は中国で、平安時代に日本に伝わり、江戸時代に品種改良が盛んに行われました。
菊と聞くと、お供えのようなイメージがあるかもしれませんが、今では洋キクと言われダリアの様な華やかな品種もあります。
細くて沢山ある花びらは花火のようで華やかですね。
他にも色々な種類があります。
よくお花屋さんで見かける品種ですね。
丸くて可愛らしいです。
菊を長持ちさせるには
菊はとても日持ちが良い花で、1〜2週間くらいは花持ちします。
花を生けるときは、花切りバサミで水切りをすると良いと言われていますが、菊を生けるときは、水の中で茎を手で折ってから生けると良いです。菊の茎は繊維質なので、折る方が繊維がバラバラになり、茎の表面積が広くなる為、水の吸い上げが良く長持ちします。
繊維の多いリンドウやトルコギキョウなどにも効果的です。
また、葉っぱの元気がなくなり、水が下がることがあります。
そんな時は、菊を逆さにして葉っぱの裏側に霧吹きをかけます。花に水がつくとシミになってしまうので注意してください。新聞紙などできつく巻き、葉っぱが浸からない様に少し深めの水に2〜3時間ほど浸けると葉っぱがしゃきっと元気になります。
日本では、3月3日の桃の節句(ひな祭り)や5月5日の端午の節句などが有名で9月9日の重陽の節句は他の節句に比べるとあまり馴染みが無いかもしれませんが、家族の健康を願う日として、素敵な菊を飾って家族でお祝いしてはいかがでしょうか?
また、今年は9月10日は中秋の名月です。ピンポンマムとススキやワレモコウなどを一緒に飾ると秋らしくてオススメです。